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水先案内人のおすすめ

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映画評論家であり、落語評論家の顔も持つ

寺脇 研

映画運動家

新聞記者

日本映画に久々の骨太社会派作品である。記者会見で一歩も引かず菅官房長官と渡り合う東京新聞の熱血記者・望月衣塑子の書いたベストセラーが原案となり、永田町や霞ヶ関に渦巻く怪しい動きをえぐり出す。フィクションではあるが、安倍政権の下で現実に起きている事柄を想起させる部分がいっぱいだ。 ヒロインを、『サニー/永遠の仲間たち』や『怪しい彼女』で知られる韓国女優シム・ウンギョンが演じているのは、日本の女優の出演が難しかったのではないかと想像させるし、一方で苦悩する若き官僚を演じる松坂桃李の強い決意をも感じさせる。そもそも映画全体に、作り手たちの並々ならぬ覚悟が込められているのだ。

19/6/28(金)

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