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クラシックの一般化をライフワークとする元祖クラシックソムリエ
田中 泰
音楽ジャーナリスト
東京フィルハーモニー交響楽団 第138回東京オペラシティ定期シリーズ
21/5/12(水)
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
「見果てぬ夢を」と題された今回のコンサートのプログラムは、ピアソラの『シンフォニア・ブエノスアイレス』&プロコフィエフのバレエ音楽『ロミオとジュリエット』という華やかなもの。 今年生誕100年を迎えたアルゼンチンのバンドネオン奏者にして作曲家のアストル・ピアソラは、まさに今年のクラシック界の主役だ。その彼の若き日の名作『シンフォニア・ブエノスアイレス』の日本初演となればこれは見逃せない。カップリングされた『ロメオとジュリエット』とともに20世紀の傑作を体験する今回のコンサートは刺激の極み。「見果てぬ夢」の実現がここにある。 首席指揮者アンドレア・バッティストーニと東京フィルとの蜜月が生み出す極上の音空間に期待したい。
21/5/4(火)