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邦画も洋画もミーハーに、心理を探る作品が好み

伊藤 さとり

俳優や監督との対談番組を多数、映画パーソナリティ

風をつかまえた少年

貧困から人を救う方法とは何なのか? 貧困化が進めば飢餓を招き、生死に関わる深刻な問題になっていきます。この映画を観たとき、『存在のない子供たち』のナディーン・ラバキー監督が来日時に熱く語っていた言葉を思い出しました。「子供が辛い状況というのは犯罪。子供たちは幸せになる必要があるから、世界が安全で住みやすくなるためにも、世界の人々に状況を知ってもらうべく映画を作った」 この映画で長編初監督デビューを果たしたのは、『それでも夜は明ける』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたキウェテル・イジョフォー。 きっと彼は、『風をつかまえた少年』をとおして、世界で苦しんでいる子供たちに目を向けてもらい、子供の才能を伸ばすことが未来を変えると伝えたかったんじゃないでしょうか? その信念はすごいもので、10年の構想を経て、実際にその出来事があった地、アフリカのマラウイで撮影したのだから。 キウェテル自身は教育もしっかり受けたロンドンっ子なのだけど、自分のルーツであるアフリカ大陸に目を向け、“社会のために何か自分ができること”を探し求めていた答えが、この“映画を作って事実を伝える”であったのかもしれない。 ここに映っているのは、貧困に苦しむ家族の姿や、教育を受けたくても受けられない子供がいることはもちろん、子供の言葉を信じること、チャレンジさせてあげることこそ、子供の才能の開花に繋がるんだよというメッセージとして、灼熱の大地と爽やかな風と共に焼きつけられておりました。

19/7/29(月)

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