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オペラと古楽をとりわけ愛するコンサートソムリエ。司会や執筆で活動中。
朝岡 聡
アナウンサー
新国立劇場の『フィガロの結婚』と言えば、A・ホモキのモノトーンの舞台演出で知られる。刻々と変化するセットは、同時に貴族社会や人間関係の変容を反映していて、見る度に面白さが深まる舞台だ。 今回は日本の女声陣に注目したい。伯爵夫人は大隅智佳子、可憐な美声と感情表現の臼木あいはスザンナ、去年の『セビリアの理髪師』のロジーナで大喝采を浴びた脇園彩がケルビーノを歌う。いずれも最近の新国立劇場で話題となった公演に登場している。 それぞれの役のソロの有名アリアはもちろんだが、この作品ならアンサンブルも大いに楽しみ。とりわけ物語前半では、3人の声のアンサンブル場面が多くある。 モーツァルトのオペラの真価が味わおう。
21/1/31(日)
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