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水先案内人のおすすめ

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文学、美術、音楽など、映画とさまざまな構成要素に注目

高崎 俊夫

1954年生まれ フリー編集者、映画評論家

魂のゆくえ

ポール・シュレイダーはオブセッションに憑りつかれた人物を描くときにもっとも本領を発揮する。脚本を手がけたスコセッシの『タクシードライバー』やデ・パルマの『愛のメモリー』はその最良の模範例である。そして『魂のゆくえ』は明らかに彼がもっとも崇拝するロベール・ブレッソンの『田舎司祭の日記』を霊感源にしている。イーサン・ホークが演じるトラー牧師は、冒頭で、自分自身の考えや出来事を包み隠さずに記録した日誌を書き続けること、一年後にはすべて破り、燃やすことをルールとすると宣言するからだ。 映画は、以後、ブレッソン作品と同様、トラー牧師のナレーションを介して語られるが、妊娠した若いメアリーとテロを画策して...

19/4/8(月)

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