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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

『続・まるは食堂』~なにごとの おわしますかは 知らねども~【配信あり】

『続・まるは食堂』は、“女傑”と豪語された相川うめの一代記だ。「続」というのは、昨年5月に予定した公演がコロナ禍によって中止となり、上演を縮小した、いわば謙遜したタイトルのようだ。 舞台は愛知県第一の漁師町である南知多町豊浜。三方海に囲まれ、潮風が吹きすさんでいる。相川うめは、この地で開業した5坪ほどの魚屋から次に食堂へ、さらに旅館へと拡張していった。物語は小さな食堂を切り盛りする、極、普通の女性が立ち止まることなく一本道をひたすら歩き統ける奮闘記。 今や愛知県民なら皆知っている「まるは食堂」。魚類が抜群に旨いし、名物のひとつはジャンボえびフライという。副題が「なにごとの おわしますかは 知らねども」。作・演出の佃典彦は一代で築き創業70周年を迎えた食堂に生きる人生模様を描く。主演の竹下景子を始め、水町レイコ、関口アナン、若杉宏二らの出滅。うめの孫である、まるは代表取締役・坂野豊和氏によれば2022年、東京、名古屋で本来の規模で70周年記念公演を予定しているそうだ。

21/6/14(月)

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