Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

ギャラリーなどの小さいけれども豊かな展覧会・イベントを紹介します

白坂 由里

アートライター

青柳龍太 sign

夜勤明け、道端に3つの小石が等間隔で並んでいる姿を見て、それは誰かがそこにいたサインだと受け取った作家。その小石を持ち帰ろうとしたが、次に誰かが見つけるかもしれないと思い直し、その景色をギャラリー空間につくりなおした。 そんなふうに、持ち主や物語があったはずの漂流物や拾遺物を、色やかたちや質感で読み替えて、ひそやかに配している。壁に掛けられた、紙か革のような、少しヘコんだ四角い箱は花入として。床には箱が置かれ、床の間のようでもある。神楽坂で古道具屋を営んでいたこともある作家の、ファウンド・オブジェと茶の湯の合間。 鯉のぼりの(神様を呼び降ろす)転球の周りを金継ぎのフレームで囲む。ろうそくとエジソンランプとの間にある時をつなぐ。幻灯機に使われていた分厚いレンズが“光路”を映し出す。欠如や不条理に惑う世界のなかでも、光が呼び止めることがあることを教えてくれているようだった。

19/9/4(水)

アプリで読む