早稲田大学の大隈重信像や、《墓守》などで知られる彫塑家、朝倉文夫。彼自身が設計したアトリエ兼住居を舞台に開催される「対比」をテーマにした展覧会です。 展覧会が焦点を当てる「対比」は、木やブロンズなど作品素材の違い、石膏の原型と完成品のブロンズとにおける違いなど、彫刻作品だけにはとどまらず、朝倉彫塑館の敷地全体に及びます。コンクリート造と木造を組み合わせて作られた建築や、日本庭園の中庭と当時としては斬新な屋上庭園など、「対比」という視点でみると新しい発見が出てくるものばかり。個人的には、2階の手すりに設えられた「擬木」の手すりも注目されているのがうれしい！　お庭好き、建物好きの方も必見の展覧会です。

19/9/7(土)