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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

現在地はいづくなりや 映画監督東陽一

東陽一監督の映画はわりと初期から見ており、『沖縄列島』や『やさしいにっぽん人』の公開当時の印象はなお鮮明に残っている。そんな東陽一監督の映画人生を描いたドキュメンタリーであり、ギタリストの演奏をはさみながら、監督本人と出演者への対談やインタビュー、さらに彼の作品の引用から構成している。映画作りや作品で描かれた人物像などに焦点が当てられるが、本作の若い監督とプロデューサーが東陽一の作品世界にかなり惚れ込んでいるようだ。作品世界の“曖昧さ”への監督の考え方を引き出しながら、映画作りへの思いをよく伝えており、改めて東陽一監督の映画を見直してみたくなる。タイトルは『やさしいにっぽん人』のラストのバイク青年の顔にかかる“通信”ビラからとられている。

20/2/19(水)

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