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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

シーエイティプロデュース主催『黄昏』人生最高の輝きを今

八千草薫さんが初演(2003年)、再演(2006年)、再々演(2018年)と演じて来られたエセル・セイヤー役を、高橋惠子さんが引き継いで新たな『黄昏』が立ち上がります。妻エセルと夫ノーマンの老夫婦が綴る、かけがえのない生、その輝きを深く見つめる物語。アーネスト・トンプソンによるこの戯曲を映画化したキャサリン・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ主演の映画も有名ですね。美しい湖ゴールデン・ポンドの岸辺にある別荘で、ひと夏を過ごす二人。そこに一人娘のチェルシーがボーイフレンドのビルと、彼の連れ子ビリーを伴って現れて……。父と娘の感情のすれ違い、老夫婦と少年のふれあいなどを描きながら、“老い”に向き合い、家族愛、生きることの素晴らしさを静かに伝えてくる珠玉の舞台です。 演出の鵜山仁さんのもと、高橋さんと息を合わせるノーマン役は文学座の石田圭祐さん(石田さんは初演でビルを演じているんですね!)。チェルシー役は瀬奈じゅんさん。ビル役の松村雄基さんとビリー役の若山耀人さん、この父と息子のお二人は再々演からの続投です。そしてもう一人、エセルが頼りにする心優しき郵便配達夫チャーリーを演じるのは、やはり文学座の石橋徹郎さん(『モジョ・ミキボー』からの転身はファン必見!)。八千草さんの慈しんだ名作が、実力派揃いのキャストで再生する瞬間をぜひ見届けてください。

20/1/10(金)

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