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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

東京パラリンピック 愛と栄光の祭典〈デジタル修復版〉

公開当時、論議を巻き起こした市川崑監督『東京オリンピック』は、今でも度々上映され、広く知られているが、同じ1964年11月に22ヵ国が参加して開催された、この東京パラリンピックの記録映画は殆ど知られていなかった。65年に大映系で、ひっそりと劇場公開され、映画史の中に埋もれていた。それが55年ぶりに発掘され、再上映されることになったのは、映画ファンにとっては嬉しい限りだ。 特筆すべきは、大映東京の名カメラマンである上原明がプロデュースを、渡辺公夫が監督、脚本、撮影をしていることで、自らが企画し奔走して製作したと聞く。下半身麻痺のため車椅子で生活する競技者を対象にした、国際身体障害者スポーツ大会は、ここから<パラリンピック>として始まった。当時の東京の貴重な映像も描かれ、選手たちの明るい表情が歳月を越えて、こちらの胸を搏(う)つ。

20/1/13(月)

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