快進撃を続ける風間杜夫。舞台人と言える第一人者だろう。とにかく舞台姿、演技が熱い。とにかく好奇心が旺盛。何でも挑戦する。ひとり芝居は彼の代名詞になった。 水谷龍二の作・演出による今回の三部作は『正義の味方』、『ピース』、そして新作『あの時代』。『正義の味方』で演じるのは大正生まれ、95歳の生きた化石・大角卯三郎。ここで歌う場面は凄いの一言。老人にエールを送ってくれる。『ピース』は東京の下町で小さな葬儀社を営む武藤万作。『あの時代』では落語家だ。芸達者、風間の真骨頂が存分に発揮されるのは間違いない。 「戦争」あるいは「死」、また「愛」を考え、「平和」を提示する舞台。1949年4月26日生まれの風間。70歳の大奮闘である。

19/9/14(土)