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水先案内人のおすすめ

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歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!

五十川 晶子

フリー編集者、ライター

TBS開局70周年記念 赤坂大歌舞伎

十八世中村勘三郎の「芸の街、赤坂で歌舞伎を」というひと言から、2008年「赤坂大歌舞伎」はスタートした。6回目となる昨年はコロナ禍で中止となったが、今年は『廓噺山名屋浦里』『越後獅子』『宵赤坂俄廓景色』の3演目が上演される。 『廓噺山名屋浦里』は、2015年に年の笑福亭鶴瓶の新作落語を舞台化した作品だ。 「鶴瓶師匠の落語を聴いてすぐに歌舞伎座の大道具が目に浮かび、浦里という人物が七之助にぴったり」と思ったという中村勘九郎。終演後すぐに鶴瓶師匠に「歌舞伎にさせてください」と直談判したという。 中村七之助も「上演時間が短いというのも見やすいと思います。女方の感情の変化がこの作品の見どころの一つ」と語る。また初演のときは女方の後輩たちがこぞって楽屋へやってきて、「自分も演ってみたい」という口々に言ったとも。盟友の尾上松也などは感動のあまり号泣していたという。 また『越後獅子』を、赤坂歌舞伎初出演の中村勘太郎が勤める。勘九郎は、「晒しを振るところは体力的に大変だし、まだ10歳で一人で踊るのは大変なこと。父が残してくれた赤坂大歌舞伎の空間、空気を味わって堂々と踊ってほしい」とエールを送る。 赤坂ACTシアターはこの後改修となるため、赤坂大歌舞伎も一区切りとなる。『宵赤坂俄廓景色』は、舞踊『俄獅子』をベースとした「劇場への恩返しの思いをこめた踊りです。芸者衆も(中村)長三郎も出演しますので、みんなが勢ぞろいして華やかな大団円にしたい」と七之助。 東銀座とはまた雰囲気の違うエンタテインメントの街・赤坂。歌舞伎が初めての人も、歌舞伎座に通うファンも、誰でも気軽に立ち寄れる赤坂大歌舞伎。実際に若い人々から「観に行きます」と声をかけられることが多いという二人。賑やかな街の雰囲気をまといながら、十八世勘三郎の面影を胸に、劇場へ足を運びたい。

21/10/25(月)

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