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クラシックの一般化をライフワークとする元祖クラシックソムリエ
田中 泰
音楽ジャーナリスト
野平一郎ピアノリサイタル J.S.バッハ パルティータ(BWV825-830)全曲演奏会
19/9/13(金)
浜離宮朝日ホール
何を隠そう、その昔バッハを好きになったきっかけの曲こそが「パルティータ第1番」だった。伝説のピアニスト、ディヌ・リパッティのアルバム(当時はLP)に収められていた「パルティータ第1番」の美しさに囚われたのがついこの前のようにも感じられる。特に「ジーグ」の美しさは今も耳についてはなれない。以来ずぶずぶとバッハにのめり込んでいまに至る。それだけにパルティータへの思いは尽きない。 気になるピアニストが演奏したり録音したりすると絶対に聞き逃したくないこの作品。 今回は日本を代表する知性派、野平一郎の演奏だけに気が抜けない。今回の演奏を聞いて新たにバッハに目覚める人がきっといるのではないだろうか?そんな期待を込めて会場に足を運ぶのも楽しい限りだ。
19/9/5(木)