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水先案内人のおすすめ

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ダメな人が出てくる情けない話やバカげた映画を中心におススメ

村山 章

映画ライター

ロボット2.0

あの『ロボット』に続編が!と言っても、本当に心待ちにしていた人が日本にどれだけいるだろうか。なにせ前作『ロボット』はもっぱらインドの過剰でバカげたCG映像で記憶されてしまっているからで、意外やシリアスでエモーショナルなストーリーだったことは忘れられがち。もちろん『ロボット2.0』にもバカげたCGシーンが浴びるほど出てくるが、物語の核には「今作らねばならない意味」を作り手が考え抜いた誠実さがはっきりと感じられる。スマホとSNSが跳梁跋扈するこの時代に素直すぎるほどのメッセージ、「テクノロジーに踊らされて、人生を明け渡してはいないか?」という命題を、それこそバカ正直に実直に追求しているのだ。 インドが誇るスーパースター、ラジニカーントの健在っぷりにも感心するが、『パッドマン 5億人の女性を救った男』の主演スター、アクシャイ・クマール演じる敵キャラのパートだけでも1本の映画を観たような満足感。この贅沢なサービスがインド映画の強さだと思う。

19/10/25(金)

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