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水先案内人のおすすめ

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インディーロックや、その周辺のカルチャーを紹介

黒田 隆憲

音楽ジャーナリスト、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン研究家

フォードvsフェラーリ

アメリカの巨大自動車メーカーであるフォード・モーターが、「わずか90日で宿敵フェラーリを打ち負かすレーシングカーを開発する」という無謀なプロジェクトを立ち上げ、カーデザイナーとして呼ばれた元レーシング・ドライバーのキャロル・シェルビー。一方、イギリスから家族と共に移住し、自動車整備工場を経営しながらレースに参戦していた元軍人のケン・マイルズ。そんな2人が巨大な組織の中で立ち回りながら切磋琢磨する様子を描く、実話をベースにしたヒューマンドラマ。シェルビーをマット・デイモンが、マイルズをクリスチャン・ベールが演じている。監督は、『17歳のカルテ』や『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』などを手がけたジェームズ・マンゴールド。 理想のスポーツカーを作るために、「シェルビー・アメリカン」を設立し成功を収めたシェルビーと、純粋に車を愛するが故に商売っ気ゼロで偏屈なマイルズ。時に激しくぶつかり合いながらも、お互いの理想のため共闘し合う2人の様子や、マイルズを愛し多大なリスペクトを持って接する彼の妻モリーと、息子ピーターとの心のやりとりが、凄まじい爆音&スピード感たっぷりの映像で魅せる圧巻のレースシーンと見事なコントラストを描き、2時間半という長尺にも関わらず全く飽きさせない。45歳を過ぎてなお、過酷な「ル・マン24時間レース」に挑戦した伝説のレーサー、マイルズを演じるクリスチャン・ベールのなりきりぶりも必見だ。

20/2/2(日)

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