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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

氷上の王、ジョン・カリー

フィギュアスケートはわが国の人気を誇るスポーツの1つであるが、そんなフィギュアスケートも、かつての男子競技では「男らしさ」の腕前が競われ、優雅さなど芸術性はむしろ低く見られていたという。それを変えた先駆者の1人が1976年のインスブルック冬季オリンピックで金メダルを獲得したイギリスのジョン・カリー。アイススケートをスポーツから芸術に変えたという彼の人生が記録映像などを駆使して描かれる。未だ同性愛に対する偏見が大きかった時代に、カリーがゲイであることが知れてスキャンダルとなり、プロに転向してアイスショーを主宰するが、エイズのため44歳で亡くなる。時代の転換期に生きた孤独なアスリートの歓びと哀しみが伝わってきて感慨深い。

19/5/28(火)

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