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水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

音楽、映画、アート、ステージなど幅広いジャンルをプロデュースする

立川 直樹

1949年生まれ プロデューサー、ディレクター

カセットテープ・ダイアリーズ

1987年のイギリスを舞台に、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を、実にうまく描いた『カセットテープ・ダイアリーズ』はコロナ騒動がなければ4月17日にロードショー公開されるはずだった。 オープニングに流れる『バッドランド』の「夢を語るなら実現するように働け…」という歌詞そのままにブルースの歌から刺激と勇気をもらって明日へ走り出す物語は別に目新しくはないが、映画のストーリーの重要な要素としてブルースの楽曲があり、要所要所で名曲がフィーチャーされ、そのリンクのさせ方が抜群にうまい。 2019年にサンダンス映画祭でプレミアム上映され、観客と評論家から大絶賛されたのも納得。今のところ公開のスケジュールは未定だが、未発売曲3曲を含む12曲のブルースの曲の他にも80年代後半の時代背景を象徴するペット・ショップ・ボーイズの『哀しみの天使』やa-haの『シャイン・オン・TV』などの当時のヒット曲、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞を受賞したインド出身の音楽家A・R・ラフマーンの曲が24曲収録されたサウンドトラック盤は手に入れることができる。聴くと元気になれるCDだ。(ソニーミュージックジャパン 4月7日発売)

20/7/1(水)

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