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水先案内人のおすすめ

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ギャラリーなどの小さいけれども豊かな展覧会・イベントを紹介します

白坂 由里

アートライター

Nerhol「釘がないので」

かつて日本で最大といわれた大仏。川に生息しているグッピー。像が歪んで見えるのは、100枚、200枚の連続写真を撮影し、それらを束にして彫刻しているからだ。蝶やメトロノームのような動きのある素材であればなおのこと。 田中義久と飯田龍太のアーティストデュオ、Nerhol(ネルホル)が2018年夏、大分県別府市のアーティスト・イン・レジデンス「KASHIMA」に滞在し、国内屈指の温泉保養地である別府の一筋縄ではいかない歴史を、現地でインタビューを重ねて作品化した東京巡回展。未発表作やリサーチの延長上で制作された新作も含まれている。別府で見たときはあまりよくわからないところもあったのだが、こうして離れて見ると、一刻一刻を継ぎ接ぎした彫刻がいかにも別府らしく、その湯脈が流れ込んでくるようにも感じる。

19/6/29(土)

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