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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第347回定期演奏会

「円熟の飯守泰次郎、シティ・フィルを指揮してシューマンの交響曲を」     ベテラン指揮者・飯守泰次郎━━深くあたたかい情感のこもった演奏をつくる指揮者として、今日わが国随一の存在と言っていいだろう。特にワーグナーとブルックナーの作品における彼の指揮は、圧倒的な数の支持者を得ている。 飯守は、もともとテンペラメントの強い指揮者だ。彼の手がけるロマン派の音楽が素晴らしいのはそのためもあるだろう。今回は、彼が桂冠名誉指揮者として気心知れた東京シティ・フィルとの、「ロマン派の詩人」シューマンの交響曲2曲━━「春」という副題を持つ明るい躍動的な「第1番」と、それとは対照的に、精神的な危機に陥った時代のシューマンの複雑な心理が反映した、しかしそれでも美しい叙情にあふれた「第2番」とがプログラムに組まれている。これは聴きものだろう。 強力な指揮者の下では熱狂的な演奏をするシティ・フィルがどのように盛り上がるか、それにも興味が湧く。

21/12/3(金)

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