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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

都響スペシャル2020

ベートーヴェンの「三重協奏曲」と、「交響曲第3番《英雄》」が演奏される。協奏曲でのソリストは、小山実稚恵(ピアノ)、矢部達哉(ヴァイオリン)、宮田大(チェロ)。 この公演、もともとは「定期演奏会B」だったが、それがいったん中止されたあと「都響スペシャル」として生まれ変わったものだ(チケット等に関しては注意されたい)。そしてまたこれは、矢部達哉の「コンサートマスター就任30周年」を祝う演奏会であり、「彼の親しいソリストたちを招いてのコンチェルト」を披露する場であるともいう。 ベートーヴェンの創作充実期「傑作の森」の開幕期を飾る2つの意志強靭な力作(「協奏曲」は作品56、「英雄交響曲」は作品55)を通じて、私たちの「希望」は示されるだろうか? 因みに「英雄交響曲」の第2楽章は「葬送行進曲」だが、大野は同楽章の調性たる「ハ短調」を「祈りの音楽」と見なしているという。

20/9/9(水)

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