Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

洋画、邦画、時々アニメ 映画で人生が変わります

堀 晃和

ライター&エディター。記者歴27年、元産経新聞文化部長。映画と音楽と酒文化が守備範囲。

TENET テネット

「ノーランの頭の中はどうなっているのか」。2010年の『インセプション』公開に際して出演者の渡辺謙さんに取材した時、こんな感想を漏らしたことを覚えている。人の夢の中を描いたあまりに独創的な内容に心底感心した様子だった。 あれから10年。クリストファー・ノーラン監督の最新作を観終わったとき、この言葉が頭に浮かんだ。圧倒された。 今回のテーマは時間の逆行だ。物語は観客で埋まったオペラハウスから始まる。テロが発生し、特殊部隊が突入した。部隊の一員の名もなき男(ジョン・デイビッド・ワシントン)は第三次世界大戦を防ぐため「TENET」(テネット)というキーワードをめぐる謎の任務に巻き込まれてゆく。 時間が通常通り流れる光景の中で、同時に時間が逆行していくシーンは圧巻。既視感のない全く新しい映像だ。 気になるセリフがあった。「何が」(WHAT)ではなく「どのように」(HOW)。映画を観る行為は物語を解釈することではない。どのように描写されているのか、素直に体感すること。ブルース・リーが『燃えよドラゴン』で言ったように「Don't think! Feel!」(考えるな! 感じろ!)が本作を観る上で正しい姿勢だと思う。

20/9/17(木)

アプリで読む