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ホラー、ミステリー、トンデモ映画が大好物

春錵 かつら

映画ライタ―

パピヨン

悪魔の島から手を振るのは、友。 まだ世間にDVDはおろかビデオも普及してない、私が子供だった頃。テレビで観て号泣した映画がある。絶海の孤島を舞台に対照的な二人の囚人が友情を育む脱獄映画だった。その作品を観てひとりの俳優のファンになった。彼の名はダスティン・ホフマン。……そんなわけで『パピヨン』は、私にとって特別な作品のひとつだ。 1973年に映画化されたアンリ・シャリエールの自伝的名作を、45年ぶりにリメイクすると聞いては、居ても立っても居られない。なんでもかつてのダスティン・ホフマンの役を演じるのは昨年一気にスターダムにのし上がったラミ・マレックだっていうんだから、期待もことさら。オリジナル版でスティーブ・マックイーンが演じた冤罪で投獄されたパピヨンを、チャーリー・ハナムが演じた。 オリジナルと比べるとあっさりとした薄味の印象を受けるが、オリジナル版の設定をそのまま生かす場面もあれば、オリジナル版では描かれなかった原作のシーンを描いたりと、分かりやすく端正な作品に仕上げた工夫が随所に感じられる。チャーリー・ハナムってイケメンなのね、と再認識。 本作を機に、オリジナル版を観る人が増えてくれたらなと願いながらオススメする。

19/6/17(月)

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