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浦島茂世
美術ライター
クリムト展 ウィーンと日本 1900
19/4/23(火)~19/7/10(水)
東京都美術館
展覧会名のとおり、クリムトの人生と芸術をたどることができる展覧会。彼の修行時代から、全盛期を経て、さらには晩年にいたるまでの素描や油彩画をたっぷり堪能することができる。特に《ユディトⅠ》の豪華さと妖艶さ、《ベートーヴェン・フリーズ》(複製)の迫力は、印刷でもモニターでも表現できないもの。だからこそ、美術館に赴いて、自分の目でしっかりとその美しさを見てもらいたい。余裕があるならば、国立新美術館の「ウィーン・モダン展」で、ウィーンの世紀末美術の成り立ちにクリムトの関係を、目黒区美術館の「世紀末ウイーンのグラフィック」で、当時のグラフィックデザイン事情を見ておくと、さらにクリムト芸術を深く知ることができるはず。
19/6/5(水)