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桐山漣の「月刊キリヤマガジン」

10年に一度しか出会えない!? 南アフリカ共和国の豆…珈琲の焙煎に挑戦!

不定期連載

第5回

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「等身大の桐山漣」を発信していく『月刊キリヤマガジン』。今回桐山漣さんが訪れたのは、東京・早稲田にある『珈琲や 早稲田工房』。

店内を覗くと、壁一面にコーヒー豆が。

そう。ここは、選りすぐりのコーヒー豆の中から好きな豆をチョイスし、自分好みの焙煎でコーヒーを味わえる体験型カフェ。

人気のブラジルコーヒーをはじめ、店内には世界中の国々から輸入されたコーヒー豆が。

普段からコーヒーが大好きという桐山さん。今回は、その奥深い魅力を知るべく、コーヒーの焙煎にチャレンジしてもらいます。

まずはコーヒーの焙煎についてレクチャーを受けます。

普段からなんとなく耳にすることの多い「焙煎」というフレーズ。簡単に説明すると、生豆を煎ることを焙煎と言います。加熱することによって、あのコーヒーらしい香りや味わいが生まれるそうなのですが、実は焼き加減によって風合いも大きく変化するのだとか。

「深煎りコーヒー」なんて言葉を聞いたことはありませんか。これは、焙煎の度合いを意味するもので、大きく分けると、浅煎り、中煎り、深煎りの3種類があります。

一般的に浅煎りは酸味があってフルーティー。中煎りはマイルドな中にほろ苦さのある味わいで、最もポピュラーなもの。そして、深煎りは苦味が強めで力強い口当たりと言われています。

では、実際に豆を嗅いで匂いの違いを確かめてもらいましょう。

「匂いの変化がよくわからない……」と照れ笑いを浮かべる桐山さん。

豆だけではなかなか違いはわからないですよね。ということで、今度は試飲をすることに。

さあ。今度こそ「違いのわかる男・桐山漣」になれるのか。

浅煎り豆で淹れたコーヒーを飲み、「あ、酸味がありますね」と桐山さん。「香りだけだとわからないですけど、味だと全然違いますね。浅煎りの方がすっきりしている気がする」と顔を輝かせます。

普段の桐山さんは、酸味が少なめのコーヒーがお好みなんだそう。コーヒーの焙煎度合いは9段階あり、桐山さんが好きなのは「フルシティロースト」と呼ばれ、焙煎が浅い方を1とすると、7段階目の焙煎度。大人の渋さが光る味ですね。

ちなみに、これが焙煎前の生豆の状態。確かに私たちがコーヒー豆と聞いて連想する色合いとはまったく異なります。

コーヒー豆は焙煎度合いの他にも、精製方法によっても味わいが異なり、いろいろ種類はありますが、代表的なのは「ナチュラル」と「ウォッシュド」。

収穫したコーヒーチェリーを天日干しにして乾燥させたあと、乾燥した皮を剥がして、中の種を取り出すのが「ナチュラル」。一方、「ウォッシュド」は摘みたてのコーヒーチェリーを水に浸し、発酵させた状態で果肉を除去します。

この2種類だけでも味には大きな違いが。「ウォッシュド」は水に浸す際、不要な混入物や未熟豆を取り除けるため、すっきりまとまった味になるのに対し、「ナチュラル」は果肉の風味が種に移りやすい分、より果実っぽい味になります。

奥が深い珈琲豆の世界…焙煎に挑戦!

説明書きを読みながら、興味深そうに頷く桐山さん。「普段お店で豆を買うときは焙煎された状態のものしかないから、焙煎前の工程を知ることができるのは面白いですね」と噛みしめるように感想を語ってくれました。

では、早速、桐山さんにお好みの豆を選んでもらいましょう。

棚には、見渡す限り豆! 豆! 豆!

200種類以上の前を前に、桐山さんも「どうやって選べばいいんだろう……」とすっかりお手上げ状態(笑)。そこで注目したのが、生産国です。ブラジル、コロンビア、ペルー、カメルーンとなんとなく知っている国名が並ぶ中、さらに視線を進めていくと、見たことのない国名が。

「ホンジュラスとか聞いたことないですね。イエメンも聞いたことない」と珍しそうに目を丸くする桐山さん。「せっかくなら、あまり日常の生活で出会えない国の豆が飲みたいですね」とポツリ。

そこでサジェストされたのが、南アフリカ共和国。なんでも10年間に1回程度の入荷でなかなか日本に入ってこない希少な豆なんだそう。

「10年に1度! じゃあそれで行きましょう!」と即決。

では、今回は南アフリカ共和国の豆を使って、10年に1度の味を楽しんでもらいましょう!

ということで、焙煎スペースに移動。向かって右手にあるのが、焙煎機です。

まずは豆を入れて……。

焙煎機にセット。

そして火を入れます。

あとは豆が焼けるのを待つだけ。ここで大事になってくるのが焼き加減の調整です。コーヒー豆を焙煎すると、次第に豆が膨らみ、パチパチを豆が爆ぜる音が聞こえます。この音が、焙煎度合いを見るポイントのひとつ。

最初にパチパチと鳴る音を「1爆ぜ」。しばらくして音がおさまったあとにもう一度チリチリという音が聞こえてきます。これを「2爆ぜ」と呼び、桐山さんの好きな「フルシティロースト」はこの「2爆ぜ」後に豆から油が10%ほど出たところで火を止めます。

待つことおよそ8分。チリチリという音が聞こえてきました。

さあ、釜を開いて豆を取り出します。

そして、豆を冷やします。

豆にこもっている熱で焙煎が進むため、取り出したらすみやかに熱を冷ます必要があるのです。

そして最後は余分な皮を振り落とす「チャフ取り」という作業を。

楽しそうに網を振る桐山さん。その慣れた手つきに、店長さんからも「上手〜!」とお墨付きの声が上がります。

いよいよ試飲! お味のほどは?

煎りたての豆を早速いただきましょう。

ドリップのときのポイントは、挽いた豆を入れる際、すりこぎ棒などを使って真ん中に穴を開けること。こうすることで、お湯が均等に行き渡るのです。

「これは家でも使える知識ですね」とうれしそうな桐山さん。ぜひみなさんもおうちでコーヒーを入れるときに真似してみてください。

店内にコーヒーの香ばしい香りが漂ってきました。さあ、いただきましょう!

おいしい〜!

「入口すっきり、後半ちょっと苦味がくる」と食レポならぬ飲レポをしてくれた桐山さん。「やっぱり自分で焙煎からやると愛着が違いますね。ちゃんと最後まで飲んで帰りたいです」とじっくりコーヒーを味わっていました。

残りの豆はお土産に。10年に1度の味をたっぷり楽しんでください。

桐山漣からMessage

僕がコーヒーに興味を持つようになったのは大人になってから。10代のときは全然興味なかったんですよ。でも、カフェでバイトをしていたときに、機械とはいえ自分で淹れることもあったから、その延長で飲むようになって。

あとは、この仕事をしていると、現場にスタッフさんがドリンクを用意してくれているんですけど、大体お茶かコーヒーなんですね。それで、よく飲むようになったというのもあるかな。

もう今ではコーヒーは僕の生活に欠かせません。まず朝は必ず1杯は飲む。仕事の前にコーヒーを飲むと気合いも入るし、いい切り替えのスイッチになるんです。で、仕事が終わって家に帰ってからもコーヒーを淹れて、気持ちをリラックスさせる。

食後のコーヒーも入れると、1日5杯くらい飲んでいるときもありますね。コーヒーはブラック一択。酸味が少なめで、コクがあって、ビターな味が好みです。

今日はなかなかできない体験ができて幸せでした。もらった豆は家でおいしくいただきます(笑)。

店舗情報

珈琲や 早稲田工房
住所:東京都新宿区早稲田南町52-2-1F
営業時間:11:00 - 19:00 水曜日定休
TEL:03-6265-9785
アクセス:東京メトロ 早稲田駅 徒歩1分
http://coffeeya.co.jp/index.html

プロフィール

桐山漣

2013年には、韓国『ソウルドラマアワード2013』ネチズン人気賞(JAPAN俳優部門1位)受賞。
主な出演作は、映画『群青色の、とおり道』(佐々部清監督)『新宿スワンII』(園子温監督)『曇天に笑う』(本広克行監督)『貞子』(中田秀夫監督)をはじめ、ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(NTV)、『これは経費で落ちません!』『いいね!光源氏くん』『デイジーラック』(NHK総合)、『おじさんはカワイイものがお好き。』『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(読売テレビ/NTV系)キラ役でネットを騒がせる。以降、『白い濁流』(NHK-BS)、『おいハンサム!!』(CX)・『カナカナ』(NHK)など幅広い役を演じ分ける。CX『テッパチ!』の出演が決まっている。

撮影/友野雄、取材・文/横川良明、ヘアメイク/江夏智也、スタイリング/吉田ナオキ