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桐山漣の「月刊キリヤマガジン」

クルーザーで海へ! 非日常の時間を堪能できる船の魅力

不定期連載

第9回

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「等身大の桐山漣」を発信していく『月刊キリヤマガジン』。今回桐山さんが繰り出したのは、海!

実は、二級小型船舶操縦士免許を取得している桐山さん。今回は、桐山さんと一緒にコンクリートジャングルを脱出し、束の間のデイクルーズへ出かけます。

桐山さんが二級小型船舶操縦士免許を取ったのは、今から10年前。二級を取得すると、海岸から5海里(約9km)までの海域でモーターボートを操縦することができます。

免許取得のきっかけは、「遊びの幅を広げたかった」んだとか。

「たとえば、東京から横浜へ行こうと思ったら、車の方が断然早い。でも、車より船で行った方が思い出に残るじゃないですか。そういう“非日常”の時間を経験できるのが船の魅力ですね」

以来、タイミングを見つけては東京近郊の海をクルージングして楽しんでいるそう。

「今でも覚えているのが、東京から出発して千葉の方まで行ったんですけど、沖の方まで行くと海がさらに綺麗になるんですよ。で、海の上で船を停泊させて。その日は夏で天気も良かったら、船の上から海に飛び込んで泳いだりしてました。あれはとても楽しかったし、夏のいい思い出です。」

そんな海の男・桐山漣。さすがハンドルを握る姿も決まっています。

桐山さん曰く、船は運転自体は難しくないそう。ただ、車との大きな違いは、車はハンドルを回したら自然と中心に戻ってくるように設計されていますが、船はハンドルが戻ってきません。

「だから、船がまっすぐに進んでいるのかどうかがわかりにくいんですよね。船の進行を見ながら塩梅を調整しないといけない。そこがいちばん難しいポイントかも」

そして、桐山さんが特に好きなのが、「航跡波」と呼ばれる、航行時に後ろにできる波です。

「船が通ったところに、こうやって波ができるじゃないですか。この光景が好きで、よく眺めています」

1時間ほど船を走らせ、沖合で釣りをするのが本日のミッション。ところが、いざ釣り場へ到着という頃合いに、まさかの緊急事態が発生!

なんとぴあ編集部スタッフが船酔いでノックダウンしてしまいました(笑)。クルーズ初心者に波の揺れはキツかった…!

おかげでほとんどスタッフがスタッフらしい仕事をできていなかったのですが、桐山さんは笑って許してくれていました。ありがとうございます!(ちなみにこの写真は桐山さんが撮影しました笑)。

気を取り直して釣りに移ります。

桐山さん自身は、釣りは数える程度しかしたことがないそう。そうとは思えないくらい、釣り竿を構える姿が様になっています。

とにかく多趣味の桐山さん。休みができると、いろんな遊びに出かけるそうです。

「僕の仕事は、撮影中は安全第一。だから、スノボやカートが好きなんですけど、怪我の可能性があるから作品に入っている間は絶対にできないんですね。

その分、撮影が終わったら思い切り趣味の時間に没頭する。僕にとって趣味はオンとオフのいい切り替えになっています」

「たまに思いますよ、遊びに出かける日とか、眠いのにこんなに朝早くから何やってるんだろうって(笑)。でも、遊びを充実させたいから、仕事を頑張るというところもあって。遊ぶために働くと言ったら語弊があるけど、思い切り遊んで、思い切り働いて。そうやって人生そのものを楽しみたいという気持ちは人一倍強いかもしれない。

特に僕の場合は、遊びが仕事になりうる職業。だからこそ、仕事にできるくらい、とことん遊びを探究していく。そこに楽しさを見出しているところはありますね」

確かにこの連載でも「次はこういうのはどうでしょう?」といつも桐山さんの方から積極的にアイデアを出してもらっています。この好奇心とフットワークが、いくつになっても失われることのない桐山さんの輝きの秘密なのかもしれません。

桐山漣からMessage

この間、ついに眞島(秀和)さんとカートに行ってきました。ずっと誘い続けていたんですけど、なかなか予定が合わなくて。10回目くらいのお誘いで、ようやく実現しました。

サーキット場の眞島さんはカッコ良かったですよ。やっぱり画になるんですよね。初めてなのに誰よりも玄人っぽかったです(笑)。

その日は6人でレースをして。と言っても、僕は経験者なのでハンデ付き。コースを10周するんですけど、半分まで来たら僕だけ一旦ピットに戻って、カートを降りて、スクワットを20回、腕立てを10回してから戻るっていう(笑)。これがヘルメットをつけたままやるから、自分は今何してんだろうと笑えるけど、しんどくて。腕立てをしながら酸欠になりそうでした(笑)。

で、そこからまたコースに戻って、みんなを追い上げていって。最終的に2位でゴール。眞島さんは初めてなのに3位に入っていて、さすがだなと思いました。やっぱり役者をやっているからか、飲み込みやモノにするのが早かったです。

新東京サーキットというレーシングカート専用のサーキットがあって。そこでの僕のラップタイムは1周44秒21が自己ベスト。これを更新するのが最近の目標なんですけど、この0.1秒を削るのが本当に難しくて。

ポイントは、いかにスピードを殺さずコーナーを曲がるか。ただ、減速しないと曲がれないから結構奥が深くて。スピードを落としながらステアリングを切って、コーナーを曲がりきる前にアクセルを踏んで加速するのがコツ。このコーナーの立ち上がりを極めたくて試行錯誤しているところです。

こうやって何かに没頭している時間は僕の中ですごく大事で。仕事をしていると、たとえオフの時間でも「こないだの芝居、もっとああしておけばよかったな…」とかぼんやり思い返すことがたまにあったりするわけですよ。

でも、カートを運転しているときは、そんなことは一切考えない。余計なことは何も考えず、ただただいかにラップタイムを更新するかだけに全神経を傾けていられるのが、僕にとってはとても心地いいんです。

僕がカートを好きなのは、F1の延長で。親父の影響もあって小さい頃からF1が好きで、よくテレビでレースを観ていました。それこそあのアイルトン・セナの事故の瞬間もリアルタイムで目撃していた記憶があります。

ただ大人になってからはしばらく離れていた時期もあって。本格的にまたハマりはじめたのは2017年くらいかな。YouTubeでハイライトをチェックするだけじゃなく、ちゃんと各グランプリを追いかけるようになりました。

F1って世界各国を転戦するんですけど、国ごとにサーキットも違うし、それぞれの国の文化が感じられて、観ているだけで面白いんですよ。僕が応援しているのは、角田裕毅選手。普段は勝手に「角ちゃん」と呼んでいるんですけど(笑)、角田選手が勝ってると、やっぱりテンションが上がります。

応援しているチームは、スクーデリア・フェラーリ。前に、仲良くさせてもらっているトミー・ヒルフィガーさんのつてでパドックに入れてもらったことがあって。今だから言える話ですが、トミーさんはメルセデスAMG のスポンサーだから、そこでは当然メルセデスを応援しなくちゃいけない。

ただメルセデスのピットの横がフェラリーだったんですよ。メルセデスはもちろん応援しつつ、フェラーリを横目で観たりしてました(笑)。

サーキット内を自由に歩かせてもらったんですけど、そのときも自然と足がフェラーリの方に向かっていて。自分の足って素直なんだなと思いました(笑)。

プロフィール

桐山漣(きりやま・れん)

2013年に韓国『ソウルドラマアワード2013』ネチズン人気賞(JAPAN俳優部門1位)受賞。
主な出演作は、映画『群青色の、とおり道』(佐々部清監督)『新宿スワンII』(園子温監督)『曇天に笑う』(本広克行監督)『貞子』(中田秀夫監督)をはじめ、ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(NTV)、『これは経費で落ちません!』『いいね!光源氏くん』『おじさんはカワイイものがお好き。』『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(読売テレビ/NTV系)キラ役でネットを騒がせる。以降、『白い濁流』(NHK-BS)、『おいハンサム!!』(CX)・『カナカナ』(NHK)CX『テッパチ!』など幅広い役を演じ分ける。

撮影/友野雄、動画撮影/宮園妙、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/江夏智也