
神奈川県相模原市の名誉観光親善大使を務めている稲葉さん。地元、相模原の魅力について語ります。
もう暑いんかいと思う4月の二週目。先週まだ寒いんかいと書いていたのにね。Tシャツでいける気温だけどまだ何か羽織っていたいよという時期。髪の毛はぼちぼちロン毛と呼べる長さになってきた。ここまで切らずにやれる役が続くこともないのでこの長さで作品撮りでもしたいところ。春の陽気と真逆の世界観でやりたい。
話はかわるけど、わたくし稲葉友は2021年度から生まれ育った地元である神奈川県相模原市の名誉観光親善大使を務めさせていただいており、この度2022年度も引き続き名誉観光親善大使を務めさせていただくことになった。
まさか生まれ育った町の名誉観光親善大使になれるとは思ってもみなかった。相模原という土地の魅力を市内外に発信していくのが名誉観光親善大使の役割。今回は名誉観光親善大使として!という意気込んだ感じではなく、せっかくなので僕が生まれ育った町について書いてみることにした。ここまでで名誉観光親善大使を多用しているのは響きと字面が格好いいからだ。

僕にとって相模原という町はちょうどいい町だ。これは多くの人が生まれ育った町に抱く感想だと思うのだが、このちょうどいい町のというのは主観的にも客観的にもという意味合いがある。
まず東京が程よい距離にある。相模原の話なのにいきなり東京から入るのかよと思われると思うがこれは本当に程よい距離にあるからしょうがない。実際東京が行きやすい距離になければ僕はこの仕事を始めることがなかった可能性がある。東京に行きやすいということは何か大きなチャレンジがしやすいという意味でもある。今の世の中ではもうそんな単純な距離の話ではないのかもしれないが、これは僕の人生において大きな意味があった。

そして栄え具合がちょうどいい。都会ほど物や人が溢れているわけではなく遊びや買い物などなにをするにも楽しめる場所や施設がある。学生時代は自転車を走らせ繁華街に行くこともあれば川や自然のあるところへも行った。本当に自転車でどこへでも行ってたなあの頃。一大決心をしなくともやりたいことをやれる環境があったのは振り返るといい地元だと思える。学生時代は何かをやり始める上でのハードルが低いのは助かった。都市と自然がベストミックスしている。
個人的にはHIP-HOPというカルチャーにハマったのも相模原で生まれ育ったからだと思っている。相模原にはいくつか有名なHIP-HOPのクルーがあるのでそこから受けた影響は大きい。気になる人は調べてみてね。ラジオで選曲するのもそこの人達のものが多かったりする。
美味しいラーメン屋さんが多いのも相模原の魅力だ。地元に帰ると行きたいお店が多く、ラーメン屋巡りで忙しくなるパターンがある。

地方から上京して東京で暮らし始めている人も多いこの季節。上京というくらいだからそれは東京に住むのだろうし、やっぱりどうせ住むなら東京!と思う人も多かったり、職場の近くで探す人が多いと思うが、これから住むところ探す人に都合がつくなら「相模原」という町を選択肢にいれてみてと提案したい。自分が上京するときはとにかく東京のどこにするかしか頭になかったので、こんなことがキッカケでフワッと視野が広がる人がいたらいいなと思って書いている。
子育てがしやすい町だとも聞く。これに関して自分は育った側でしかないので「育ちやすかったです!」と胸を張ってみる。育った側の「育ちやすかったです!」ってなんだよとも思うが先に書いていた要素があるので育ちやすかったと思えるのだ。
人の家族の話を聞くのが好きだが、生まれ育った地元の話を聞くのも好きだ。同じ国でも土地によって様々なカルチャーや使う言葉の違いがあったり、愛を感じる話が多いから。もしあなたが相模原に行く機会があれば「稲葉が名誉観光親善大使だったな…」と思い出してくれたら嬉しい。

次回の更新は4月20日(水)です。お楽しみに!
プロフィール
稲葉友(いなばゆう)
1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。
2010年、ドラマ『クローン ベイビー』(TBS)で俳優デビュー後、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動。
主な出演作に、ドラマ『仮面ライダードライブ』(‘14~’15 EX)、『MARS~ただ、君を愛してる~』(’16 NTV)、『ひぐらしのなく頃に』(’16 BSスカパー!)、『レンタル救世主』(’16 NTV)、『将棋めし』(’17 CX)、映画『ワンダフルワールドエンド』(’15)、『HiGH&LOW』シリーズ、『N.Y.マックスマン』(’18)、『私の人生なのに』(’18)、舞台『すべての四月のために』(’17)、映画『春待つ僕ら』(’19)『この道』(’19)など。
J-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』(毎週金曜11:30~16:00生放送)ではレギュラーパーソナリティ―を務める。
撮影/古川義高、取材/藤坂美樹、構成/中尾巴、ヘアメイク/速水昭仁、スタイリング/添田和宏、衣装協力/カーディガン¥17,600/シャリーフ
パンツ¥6,930/キャスパージョン(ともにシアン PR TEL: 03-6662-5525)
カットソー¥10,450/トロフィークロージング(トロフィージェネラルストア TEL:03-6805-1348)
ボーダーシャツ¥21,780/ジェラード(ジェラード フラッグシップストア TEL:03-3464-0557)
ストライプシャツ¥25,300/キクス ドキュメント
シューズ¥27,500/ヨーク(ともにHEMT PR TEL:03-6721-0882)