
こんにちは。森崎ウィンです。
昨日、『Me, Myself and I』が配信開始になりました。みなさん、もう聴いてくれましたか。この曲は、「誰かを愛するためには、まず自分を愛することが大事だよね」という話をSWEEPさんとしていて。そんな会話から生まれた曲です。
僕もおばあちゃんからずっと「誰かを愛するにはまず自分を愛さなきゃね」ということを言われていて。その言葉の意味が最近ようやくわかるようになってきたんですよね。自分を大事にすることって、前向きに生きていく上ですごく大切なこと。僕自身も、自己肯定感は低い方だから、余計そう思う。
自分を大事にする方法って人それぞれいろんなやり方があると思うけど、僕の場合は居心地のいい人と一緒に過ごしていると、自分が癒されていくのがわかるんだよね。SWEEPさんもそうだし、大樹もそう。みんな、酔っ払って寝ちゃってる僕のことも知ってるし、テンションが上がってはしゃいでいる僕のことも知ってるし、怒っている僕のことも知ってる。そしてもちろん仕事をしているときは、未来に向けた真面目な話もできるし。

一言で言うと、俺の居場所っていう感じがするというか。リスペクトもしているし、甘えることもできる。年齢的にどんどん人から可愛がってもらえる場面が減ってきている分、そうやって可愛がってくれる人といると、すごい肯定感が上がるんですよね。そういうかけがえのない人たちとの時間って大切だなって、年をとればとるほど実感します。
みんなは自分のことを大事にできていますか。自分の代わりはいない。たった1人の自分だからこそ、自分を愛して、大事にしてくださいね。
自分を大事にするという意味では、最近自分磨きにも力を入れはじめました。今月もある映像作品に入っているんですがキツキツではなく、ちょうど落ち着けるタイミングがあるからというのもあるんだけど、いろいろとインプットの時間をとるようにして。
まずは以前ちょっとだけやっていたアクション練習を再開しました。もうやばいすよ。昨日40分先生からトレーニングを受けただけなのに、筋肉痛がひどい(笑)。
アクションは、いかに綺麗に見せるかが重要。だから練習では、鏡を見つつ、自分の殴り方や蹴りを整えていくんだけど。やっぱり蹴りひとつとっても大変なんですよ。蹴りの瞬間は、片足で立たなきゃいけない。そこでバランスが崩れないよう美しく立つには、体幹が必要になってくるわけで。だから、体幹も鍛えられるし。開脚の練習もするんだけど、僕は足が綺麗に180度開くほど柔軟性があるわけじゃないので。でも、そこを先生がドSにぐっと押してくるんですよ。それが結構痛くて。練習が終わったら完全に汗まみれでした(笑)。

あとは、2日間お休みがあったので、いろんな場所に足を運んだりもしています。まずはSWEEPさんのライブを観に行って。小さなハコだったんですけど、そこでお客さんと濃い空間をつくり上げているSWEEPさんを見て、素敵だなと思った。前にも話したけど、こういう小さいハコをめぐって武者修行がしたいなって気持ちが、SWEEPさんを見て改めて強くなりました。やっぱりいい経験になると思うんですよね。大きいハコでやらせてもらえるのはありがたいんだけど、僕はまだアーティストとしては駆け出しだから。もっといろんな土地を訪ねて、その地域のお客さんと一緒に音楽を紡いでいくような、そういう経験をもっともっと積んでいきたい。
他にも、今まであんまりアートにふれる機会がなかったので、何か学びになるといいなという願いもこめて、アート展にも行ってみました。今回行ったのは、「バンクシーって誰?展」。めっちゃ面白かったですよ。バンクシーは壁とかいろんなところにストリートアートを残している人だけど、この「バンクシーって誰?展」ではその街並みもそのまま再現されているんです。バンクシーの絵はもちろんだけど、僕はそうやってイギリスやアメリカの街並みを原寸大で再現した職人さんたちの力に感動して。なんだかすごくインスピレーションをもらった気がしました。

あとは、単館系の映画にももっとふれてみたいなと。今気になっているのは、阪元裕吾監督の『最強殺し屋伝説国岡 完全版』。殺し屋の日常に密着したドキュメンタリーで、予告がめちゃくちゃ面白かったんですよ。一般の人をいきなり男が後ろから鈍器で殴って、「終わりました。行きましょ」ってあっさり立ち去るんです。その予告を観たときに、なんだこれはって衝撃を受けて。最後にどんなものが待っているのか、本編も観たいなって思いました。
改めて思ったんですけど、僕、結構行動力があるんだなと。ひとまず2日オフがあったので、アンテナに引っかかったことはなんでもやってみようって、どんどん予定をつめこんで。性格的に思いついたことをやらないと気がすまないんですよ。でもおかげで充実したオフになりました。
今年に入ってひたすら走り続けてきた分、今はちょっと小休止。いろんなものにふれて、たくさん吸収して、自分を磨いていきたいと思います。
森崎ウィンでした!

プロフィール
森崎ウィン
1990年生まれ、ミャンマー出身。小学校4年生の時に日本へ渡る。2008年よりダンスボーカルユニット・PRIZMAX(現、解散)のメインボーカルとして活躍した。俳優としても様々な映画、ドラマ、舞台に出演し、2014年には『シェリー』で映画初主演を務める。2018年、日緬共同制作映画『My Country My Home』に出演、そのスピンオフであるドラマ版『My Dream My Life』では主演を務め、現地のテレビ局mntvで冠番組「Win`s Shooow Time!」を持ち、様々な広告に出演するなどミャンマーで大ブレイク。スティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』のオーディションでメインキャストであるダイトウ/トシロウ役に抜擢され、ハリウッドデビューを果たした。近年の映画出演作に、『海獣の子供』『トゥレップ』『蜜蜂と遠雷』(19)、『キャッツ』(20)などがある。映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。またメ〜テレ制作の連続ドラマ『本気のしるし』(19)にて初の連ドラ主演を果たした。2020年は世界中で再演を重ねているミュージカルの金字塔「ウエスト・サイド・ストーリー」の日本キャスト版Season2(主演:トニー役)に出演。
撮影/古川義高、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/添田和宏、衣装協力/Tシャツ¥22,000/アトウ(シアン PR TEL:03-6662-5525)
中に着た半袖シャツ¥10,780/バンクス ジャーナル(ジャングルジャム TEL:03-6452-5282)
パンツ¥29,700/セラー ドアー(アントリム TEL:03-5466-1662)
メガネ¥44,000/アヤメ(グローブスペックス エージェント TEL:03-5459-8326)
その他本人私物