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森崎ウィン Aiming To Overseas

「どうする家康」最終回に向けての思い出話 山田裕貴くんや板垣李光人くんのことも

月2回連載

第109回

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こんにちは。森崎ウィンです。

いよいよ『どうする家康』も大詰め。最終回まであと1ヶ月と少しになりました。

僕にとって初めての時代劇。それも大河ドラマという、俳優なら誰もが出たいと思う最高の場に、ミャンマー出身の僕が呼んでいただけたことがうれしくて、すごく気合いを入れて臨ませてもらいました。

クランクインの日は久々にめちゃくちゃ緊張したな〜。やっぱり時代劇ならではの台詞回しが難しくて、最初は特に苦労しました。

NHKと民放のドラマで大きく違うのは、リハーサルの時間がしっかりとられていること。本番の撮影日とは別にリハーサルの日が設けられているんです。舞台の稽古に近い感じをイメージしてもらうといいかな。NHKのリハーサル室で、カツラもつけず、普段の格好のまま、本読みやちょっとした立ち稽古を行うんです。

この時間があることで、役者はもちろん、スタッフさんもカメラ割りを決めたり、事前に入念な準備ができるんですね。だから、本番当日もスムーズに撮影が進められる。作品のクオリティを高める上でもやっぱりちゃんと準備できるって大きいし、贅沢だなと思います。

あと、今回の『どうする家康』の特徴といえば、何と言ってもCG! 合戦のシーンをはじめ、いろんなところで最先端のCGやVFXが使われています。僕ももちろん体験しました。

普通、CGというとグリーンバックで合成する、というのをイメージする人が多いと思うんですけど、『どうする家康』は違うんです。VP(バーチャルプロダクション)と言って、LEDウォールに実際の背景を映しながら撮影を行います。だから、CGなんだけど、演者は実際にその場所に立ったかのような感覚でお芝居ができる。最初にスタジオに入ったとき、思わず「おー、すげえ!」と声が出ました(笑)。それくらい最新の技術が使われているんです。

ロボ馬にも乗りました。感想は……お尻が痛かったです(笑)。僕も仕上がりはまだ見ていないので、どうなっているのか楽しみ。撮影技術って本当に日進月歩のスピードで進化していて、現場に入るたびに驚くことがたくさんあります。だって、ちょっと前までなら馬をCGで表現するとか考えられなかったじゃないですか。でも、今はそれができる。もちろん本物の良さもあるから、どっちが良くてどっちがダメということはないけど、他がやっていないことに挑戦する姿勢はカッコいいなと思うし、それを経験させてもらえるのは、役者をやってる身としてはありがたいことだなと思います。

現場の空気も、もう長くこの作品に携わっている方ばかりなので、チームの一体感が出来上がっていて、とってもいい感じです。

本多忠勝役の山田裕貴くんとは今回が初めまして。でも、全然初めて会った気がしないんだよね。すごく明るいし、熱いものを持っている人なんだけど、きっとそれとは別に繊細な部分も隠し持っている気がしていて。そこが自分と似ていると思うからかな。一緒にいて、なんだか波長が合うなと感じる瞬間が結構あって、居心地がいいです。もっといろんな話をして仲良くなってみたいですね。

あとは、井伊直政役の(板垣)李光人くんと絡むことが多いかな。僕がよく現場で男梅を食べていて、李光人くんに「おいしいよ? いる?」って話しかけるんですけど、「いらないです」って断られてます(笑)。

李光人くんへ。そんなあっさり断られると寂しいので、次は僕の男梅をもらってください(笑)。

そんな感じで現場では楽しくやっているので、『どうする家康』、最後まで応援よろしくお願いします!

森崎ウィンでした!

★編集部より★
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プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ。ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。
2008年にダンスボーカルユニットに加入し、メインボーカルを担当。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。その後も数多くの映画やドラマに出演し、2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021のASIA CONTENTS AWARDSにてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。
また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。20年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』(21年)で主演ジェイミー役を務めたほか、2022年に東急シアターオーブで開催予定のブロードウェイミュージカルの名作中の名作「ピピン」日本公演の単独主演、2023年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。
2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード - PARADE」でメジャーデビュー。「パレード - PARADE」はスズキソリオバンディットCMソングに起用され、音楽配信チャート1位を獲得するなど話題に。5月26日には、1stアルバム「Flight」をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得。2022年には、世界を意識した海外作家を起用したシングルのリリースを重ねる中、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主題歌も担当し、アーティストとしても幅広い活躍を魅せる。
また、2018年より母国ミャンマーで観光大使を務め、現地でもドラマの主演やCMに数多く出演し圧倒的な知名度を誇る。

撮影/映美、文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/内田あゆみ、衣装協力/パンツ¥29,700-共にCULLNI、ブーツ¥63,800-FACTOTUM(共にSian PR 03-6662-5525)、シャツ¥26,400-tangenet(MIYAMOTO SPICE 03-6804-3142)
⁡※全て税込価格