山本益博の ずばり、この落語! お気に入りの落語、その十七『柳田格之進』 毎月連載 第43回 22/1/8(土) シェア ツイート (イラストレーション:高松啓二) アプリで読む 人情噺『柳田格之進』を初めて聴いたのは、今から50年ほど前、上野公園にあった貸席「韻松亭」で開かれた「金原亭馬生の噺を聴く会」だった。わずか20人ほどの客だったが、噺の終盤、客席は水を打ったように物音ひとつせず、馬生師匠の一言一句に聴き耳を立てた。柳田が「すべては碁盤のせいだと」言って、一刀両断、碁盤を真っ二つに割り、「柳田の堪忍袋の一席でございます」と締めた。 続きをアプリで読む 続きをアプリで読む 次のページ 次のページ