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ハツビロコウ、イプセン「野鴨」を“自らが物語を紡ぐ存在”として立ち上げる

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ハツビロコウ #9「野鴨」チラシ表

ハツビロコウ「野鴨」が、3月24日から29日まで東京・シアター711で上演される。

ハツビロコウは、演劇企画集団THE・ガジラのワークショップで出会った俳優たちにより2015年に結成されたユニット。第9回公演となる今回はヘンリック・イプセンの「野鴨」を、松本光生の上演台本・演出により立ち上げる。松本は本作について「上演台本は、説明台詞を可能な限り省き、出演者を9名に絞ることで、人物と人物の葛藤を中心に描いてゆくよう努めた。俳優には、今あるべきリアリズム演技を求めてゆくだろう。やがて彼らは『物語を伝える存在』ではなく、『自らが物語を紡ぐ存在』になってくれるはずだ」とコメントしている。

出演者は松本に加え、蒲田哲、井手麻渡、和田真季乃、石塚義高、石井俊史、千賀由紀子、葵乃まみ、円地晶子が名を連ねた。

松本光生コメント

「野鴨」は、現代演劇の父とされる、イプセンによる作品で、逃れようのない運命の中で懸命に生きる等身大の人間を描いている。その中で彼らは、懸命に生きるがゆえに、挫折し、嘘をつき、間違いを犯し続ける。その姿は、ときに無残で、ときに滑稽で、ときに愛おしい。
今回は、そんな彼らを、現代の舞台の上にそのまま蘇らせたいと思った。どんなことがあっても、必死に生き続ける彼らを。
上演台本は、説明台詞を可能な限り省き、出演者を9名に絞ることで、人物と人物の葛藤を中心に描いてゆくよう努めた。俳優には、今あるべきリアリズム演技を求めてゆくだろう。やがて彼らは「物語を伝える存在」ではなく、「自らが物語を紡ぐ存在」になってくれるはずだ。上演時間は2時間程度を予定している。

ハツビロコウ #9「野鴨」

2020年3月24日(火)~29日(日)
東京都 シアター711

作:ヘンリック・イプセン
上演台本・演出:松本光生
出演:蒲田哲、井手麻渡、和田真季乃、石塚義高、石井俊史、千賀由紀子、葵乃まみ、円地晶子、松本光生