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シドが17年の集大成的な新曲で新たな時代へ「シドらしさって何だろう?」

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人気ロックバンド シドが3月4日に待望の新曲『delete』をリリースする。アルバム『承認欲求』を引っ提げたツアーを大成功のうちに終わらせたシドにツアーを通して感じたこと、『delete』で表現したかったこと、その次の未来への展望など、シドの「今」を訊いた。

ファンの目を見つめるようにしていました。目って記憶と結びついていると思うから。

――今年の1月5日の仙台で「SID TOUR 2019 –承認欲求-」を完走されました。ツアーの感想とこの期間に得たものは何だったのか? 教えてください。

マオ 今回のツアーは演出ありきのライブにしようというのが決まっていて、その演出をどう打ち出していくのか?という話から始まったツアーでした。それが徐々にバンドの演奏やステージでの見せ方なんかが混ざりだして、良いものになって、最終的には『承認欲求』という一つのショーを届けることができたんじゃないかと思います。 公演を重ねるごとに成長していったイメージがあるツアーでした。今までにやったことがない演出にたくさんチャレンジして。例えば、紗幕が下りている中で1、2曲歌うというのもやったことがなかったので、最初はお客さんの反応がどうなのか、気になっていました。でもみんなメンバーの姿が見えなくても、曲を楽しんでくれて、そういうことをやっても認めてもらえるバンドになれたことはすごく大きな収穫で、このツアーをやってみて得たことかなと思います。

——始めに曲だけを集中して聴ける時間があったのは観る側にとっても世界観に入り込めましたし、新鮮な体験でした。

マオ 場所もホールだったので、世界観を伝えやすかったですね。紗幕が下りている中での演奏は、それが1曲目だったら、観てくれている一人ひとりの中で、今から始まるストーリーを想像してもらえるし、最後の曲だったらストーリーの最後を自分の中で作ってもらえるという良さがあると思いました。ステージにメンバーがいるとどうしてもそっちに目がいってしまうと思うので、今回のような演奏のしかたができて、受け入れてもらえたというのは、シドの強みになったと思うし、今後にも活かしていけるな、という気はしています。

ゆうや 今、マオくんが言ったことと結構、僕も近いんですけど、こういうやったことのない演出というのを、活動17年目にしてできて、まだ挑戦をし続けることができているんだなって思いました。ずっと着いてきてくれているお客さんも、最近来てくれるようになったお客さんにも、シドのライブのイメージというのを変えることができたんじゃないかなと。いつもと違う雰囲気を見せることができたという点で、今回のツアーにはすごく価値があると思います。

——ツアーの序盤と終盤のほうで変わってきたことはありましたか?

ゆうや うーん、序盤のほうは演出に合わせて動く、ということで頭がいっぱいだったんですけど、だんだん慣れてくると、「演出に盛り上がらせられるシド」だったのが「演出も盛り上げるシド」に持っていくことができた。そこが一番違うんじゃないかな。演奏のニュアンスもメンバーの表情も違っていたと思います。

明希 今回はいつもやっている『嘘』とかの定番曲をあえてやらずに、新しい世界観と見せ方にチャレンジできたことがやっぱり大きかったです。自分たちにとって新しい挑戦でしたね。お客さんも戸惑いつつも、僕らの世界観を楽しんでくれているイメージはあって、初日が終わったあとに「こっからだな」ってすごく思いました、毎回それは感じるんですけど、今回は特にそう思って。最終的には1本1本をいい感じで終えることができたと思います。

Shinji 今回すごくシンプルな楽曲が多くて。その中で機材を変えて、音がすごく良くなったりもしました。音数が少なかった分、いい音を出すとちゃんとそれが聴こえるライブで。昔はライブ中にイヤモニをしていて、音の聴こえ方が悪かったりすると、演奏のテンションが左右されてしまって、それでもちゃんと見せないといけない、という「自分との戦い」みたいなことがよくあったんですけど、今回はいい音でやれたので、自然にテンションを上げられました。どんなに疲れているときでも、いい音の中でライブをすると気持ちが上がるんだな、というのを感じたツアーでした。

——このツアー中に印象に残っている出来事はありますか?

Shinji 最後の仙台公演で、ギターの持ち替えを忘れたことですね。今までそういうミスってしたことなかったんですけど、一番最後の最後でやってしまって、正直焦りました。でもライブってそういうアクシデントがあるから面白いなって思いましたね。

――今回も数カ月に及ぶツアーでしたけど、ライブ中に体力や気力を維持するためにやっていたことがあれば教えてください。

ゆうや いつもと変わらず、しっかり運動することですね。ツアー中も思ったんですけど、しょっぱなの1曲目や2曲目から、「ドーン!」と力を出せるのって、元から鍛えていないとできないんですよ。スタートから燃えていないと、すぐにはエンジンがかかりづらい。日々運動をしていると、最初から全開でいけるし、パフォーマンスが低下することもなく、最後まで走り続けられるんです。いろいろ運動のメニューを決めているんですけど、それをやらなくて、ライブ本番が良くなかったら、やらなかったせいになっちゃうかなって、それが嫌なので、きっちりこなしています。ガチガチに型にハマった人なんですよね。決めたことからはみだせない。ライブ中に「あれをやらなかったから、これできなかったのかな」ってライブ中にちょっとでも頭をよぎるのが嫌なんです。

今回のツアーでは手を痛めてしまうというアクシデントはありましたけど、風邪をひいたりとかそういうことはなかったので、それも運動のおかげかなと思います。

――体力が気力に直結していると。

ゆうや そうですね、ツアー中も、1公演終わったら「楽しかったねー!よかったねー!」でつい不摂生になって、集中力も途切れがちになるっていうことが前はあったんですけど。今回はすごい集中できて、一貫して体力も気力も維持できたので、運動は大事ですね。

マオ 俺も最低限の運動だったり、本番前に集中するひとりだけの時間を作ったりとか、今までやってきたことをやりながらだったんですけど。どうしても、「成功させたい」って思うと、集中する以上にもっとちっちゃい穴に入ってしまう時があるんですよ。「ここ」でいいのに、必要以上に尖りすぎてしまうというか。それで、ライブ中になるべくファンのみんなの顔を見て、尖った自分をほぐす、という今までとは違うことをやっていました。

――確かにこのツアーではいつも以上に、ファンの一人ひとりの顔をじっくり見つめていらしたのが印象的でした。

マオ みんなとちゃんと目を合わせると、ファンのみんなの記憶にもきっと残ると思うんですよ。目って記憶と結びついているから。自分が昔、好きなアーティストのライブに行ったときそうだったように。なので、ホールとはいえ、後ろの子たちもしっかり見る、見入る、ということもステージでの大事なことかなって、最近は特にそう思っています。

——次は河口湖ステラシアターでの大きなライブが5月9日、10日に控えています。今お話しできる範囲でどんなライブになりそうか教えてください。

マオ 内容まではまだはっきりは決まっていないんですけど、タイトルが『Star Forest』なので、タイトルの意味がしっかりとあるものにしたいなと思っています。ファンのみんなからしたら、ちょっと遠い場所で、ちょっと頑張らないと行きづらいところだと思うので、そこまで来た甲斐があったと思えるようなコンセプトのあるライブにできたらなと思っています。ツアーとはまた違った、この日にしかない特別な2日間にしたいですね、みんなで一つの場所に集まって、一つのことを成功させる、という喜びを得られたらと思っています。

『delete』は今まで培ってきたものの集大成

——3月4日にリリースされる新曲『delete』について、作曲の明希さんからうかがえますでしょうか。OP曲となっているアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』はすでに放送が開始しています。

明希 個人的に次はこういう疾走感のある曲をやりたいなと思っていたんです。そことアニメサイドさんの意向がすごくリンクしたので、作りやすかったです。個性的な登場人物がたくさんいて、バトルシーンが多くて、というアニメの世界観に寄り添ってほしいとのことだったんですが、戦いのシーンのスリリングさ、緊張感といったところからインスピレーションを得て、僕の作りたかった曲のイメージが出来上がりました。ファンがたくさんいらっしゃるアニメなので、ファンの方たちに愛されたらいいな、といろいろ試行錯誤して作りました。

――今回、新しくやってみた挑戦、のような部分はあったのでしょうか。

明希 うーん…最近は自分が作曲するときに自分の中の王道、みたいなものが強くなってきて、それを反映したい気持ちがあるので、新しく挑戦するというよりは、今まで培ってきたものの集大成を見せられたかなと思います。

――すでにライブでも演奏されていますが、ご自身ではお客さんの反応はどう感じましたか?

明希 初披露のときから結構盛り上がった印象はありました。実際にアニメが放送開始して、僕らのことを今まで知らなかった方からも反響があるので、それはすごく嬉しいです。

――海外のアニメファンからの反響も多そうですね。そして、Shinjiさんのギターがとてもカッコいいですね。

Shinji カッコいいですよね。

――はい、カッコいいです。

Shinji ね、カッコいいですよ。

明希 何その答え(笑)

ゆうや  ずっとそのくだり続いたら面白いね。どこまで続くんだろう? って(笑)

Shinji (微笑)弾いてて楽しいですよ、すごく。疾走感のある曲ですけど、ギター的にはすごく大変というわけではなくて、気持ち良く弾ける速さなんです。ギターでミュートする「ズンズンズン」という音って、ギターキッズが弾いて一番気持ち良いところだと思います。他にもいろんな奏法がこの1曲の中にいっぱい入っているので、ギターを練習するキッズたちにも良い曲なので、コピーしてもらいたいです。完コピは難しいかもしれませんけど、弾いてみたらいろんなことが身につくと思います。

――マオさんに作詞についてもうかがいたいです。アニメの世界観を意識して書かれたと思いますが、非常にシドらしい、人に寄り添う歌詞でもあると思います。

マオ 今、シド以外でもいろんな場面で歌詞を書くようになっているので、シドらしいと言ってもらえたことは達成感があります。アニメを意識しつつも、シドらしさをちゃんと意識して書きたいと思っていました。じゃあ「シドらしいって何だろう?」って思った時に、シドのファンの子に向かって歌うということも一つのシドらしさなので、そこを意識して書きました。

――ファンに寄り添う歌詞ですね。以前、Twitterで「最近、文章を書くことが楽しい。もっと書きたい!」とつぶやいていらっしゃいましたね。

マオ そうですね。楽しい時って、作詞以外にも何でもそうなんですけど、物事が上手くいってる時だと思うんですよ。今、「書けないな」ってことがなくなったんですよ。今日は書けないな、ってことはもちろんあるんですけど、かなりその数が減ったのでめちゃめちゃ楽しくて。この楽しい勢いのまま、たくさん書きたいなとは思っています。

『delete』に関しても思ったんですけど、アニメの主題歌ということもあって、海外の方たちにも曲が届きやすい。日本語を勉強してくれているシドファンの子も海外にいるので、今後もそういう子たちにもしっかり届くような歌詞にしたいなと思いますね。

――伝わりやすさ、というのも意識されているのですね。書けなくなることが減ったというのは、情報をインプットしているからですか?それともアウトプットしたい伝えたいことが増えたから?

マオ インプットの数は正直増えたんですけど、インプットよりもアウトプットを意識し始めています。今回の『delete』じゃないですけど、自分の頭の中のものを一度出して、出して出して…ってやっていくと新しいものが入るんだなって気づいたことが大きかったかなと思います。書くということに関しては、今後どんどん挑戦していきたい分野です。歌詞だけじゃなくて、文章というものを突き詰めていきたいし、極めたいです。これだけって決めてしまうと人生が楽しくないから、何でも挑戦してみたい。今日みたいなインタビューも、文字を起こす仕事の方と話す機会ということでのインプットだと思うし、全部をしっかり形にして放出していきたいですね。

日々言葉を発していく、誰かに言葉を伝えていく、というのも自分の仕事だと思うので、同じことしか言わないんじゃなくて、いろんなことを話せたり、文章にできたり、というのができるようになりたいです。

――言葉を伝える、ということで言うと、ライブのMCがシドはすごく楽しいバンドだと思います。『承認欲求』ツアーでのMCもすごく面白かったのですが、MCで最近意識されていることはありますか?

マオ 4人でひとりずつしゃべる、というのを『承認欲求』ツアーではやめてみたんですよ。それがすごく良かった。みんなで会話をしていると、すごくお客さんも喜んでくれて、個人インタビューがなくて、常に集合インタビューな感じで。この形でのMCがやれるバンドってなかなかいないと思うので、今後も続けていきたいですね。

ゆうや いや、本当そうでしたよ。そうしようって決めて始めたわけじゃなくて、ツアーの途中で一回そうなったときがあって、あれ良かったねーって話になって。今までそういう形でのMCってやったことなかったから、生配信とかで全員で談笑している感じをライブで出せたみたいな感覚でした。

明希 俺もMCでしゃべることに対して、もう抵抗ないですね。

ゆうや 抵抗って何よ(笑)

明希 もともと人前でしゃべるのがそんなに得意ではないから、昔はライブでしゃべりたいなって思ってもいなくて。でも今は何も考えなくなってきてますよね(笑)。あと、自分の好きだったロックアーティストの人たちが、あまり笑ってないイメージで、そういうところにずっと憧れていたのもあったのかも。だから、和気あいあいとした、みんなでしゃべるMCのやりかたがわからなかったんですよね。しゃべるだけって、簡単なはずなのに、どうしたらいいんだろう?って思っちゃって。でも今はそういうこともあまり考えなくなって、楽屋にいるときと同じノリでMCはやれています。

Shinji 僕もひとりずつしゃべるよりは、4人でババ―ッってしゃべるの楽しいなって思いました。あと自分がMCで変化したことといえば、昔みたいに下ネタを言わなくなりました。

一同 (笑)

Shinji 握手会のときとかにファンの方から「ライブに小さい子も来てるし、本気でやめてください」って言われたりするんですよ。そうだよね、って思って。僕もまあまあいい歳だし、下ネタ以外で笑わす方法ないかなって結構考えたりはしています。でもマオくんからそういうの振られたりしたら、また乗っかるんですけど(笑)

それぞれの未来 それぞれの夢

――『delete』に「未来」という言葉が何度か出てくるので、「今、欲しい未来」についてうかがいたいです。やりたいことやこれができるようになりたい、など…。

明希 僕はスキューバダイビングの次のライセンスを取りたいです。随分前に第一段階のものを取って、それからは夏にちょっと遊ぶくらいなんですけど、僕が持ってるライセンスだと海外とかでは潜れなかったりするんです。もう一個上のアドバンスを取れたら、信頼度が上がって、海外でも潜れるので。

――明希さんって魚は苦手ではないんでしたっけ。虫だけ?

明希 魚は平気ですよ。というか、僕が魚みたいなもんなんで…。

――あはは。すみません、笑ってしまいました。

ゆうや 明希、しゃべるの上手くなったでしょ? 成長しましたよね!

Shinji 僕はこれ、未来への望みなんですけど、アコースティックギターって、バンドで弾くとき、電気を通さないといけないんですよ。そうすると、生ギターの良さって半減、というか半分以下になるんです。それをレコーディングのときのような、生の良さ、バンドでガーン!とやっている時に出せる世の中にならないかなってずっと思っていて。アコギミュージシャンの人はたぶん、全員思っていることなんじゃないかって思うんですよ。森山直太朗さんみたいなアコギ1本でやる人ならマイキングでいけますけど…あの音を出せたら本当に気持ちいいんじゃないかな。それをできる機械を作りたい・・・いや、作って誰か、という。

――作るのは難しいんでしょうか。

Shinji 難しいと思います。生ギターをマイクで拾うと、バンドだとドラムから何から、全部の音を拾ってしまうんですよ。そうするとぐしゃぐしゃになっちゃうから、どうしても電気でつながないといけない。それをなんとか上手いことできないのかなって。マイクのようには今のところできないんですよ。

――Shinjiさん、開発してください!

Shinji はい、します(微笑)

マオ 俺はおじいちゃんになったら、喫茶店がやりたいですね。今思いついたんですけど。ずーっと先の未来、一番最終的にどういうことをしていたいかなって考えたら、もちろん音楽はずっとやっていきたいんですけど。コーヒーが超好きなので、ちっちゃくていいから喫茶店をやりたいかなって。おいしいコーヒーが、めちゃくちゃそろっていて、割と狭めな、純喫茶。で、シドファンのみんなが「懐かしいね」って言って溜まれるようなお店があったら素敵かなって。みんなで歳取って、孫とかひ孫とか連れてきて。シドの曲も流して。やってみたいな。

ゆうや そんな素敵な話のあとであれなんですけど、僕は「ゆうやにいろんな角度の魅力がほしい」です。このインタビューの撮影でも、ポージングについてどんなのがいいのか訊いたじゃないですか?

――模索されてましたね。

ゆうや 最近、自分がやってきてOKと思っていること以外のことをやりたい病なんですよ。そうしたら、自分が思っていた、狙ってきたのとは違う角度の魅力がつくはずだって思っていて。

これ歌詞にできそうじゃない? でも残念、俺、歌ってない。普通に魅力がほしいんです!

マオ すごい困ってるよ(笑)

ゆうや 今のはちょっと深い話だった。歌詞になりそうじゃないですか?

――でもすでに最近、いろんなことに挑戦されてますよね。YouTubeも始められましたし。

ゆうや そうなんですよ。だから、魅力の筋肉が自分の中で増えてますよ。これは本当のことなんです。もっといっぱいの人に愛されたいんです!

――全方位モテ、的な?

一同 (笑)

明希 「いっぱいの人に愛されたい」。面白いね!

ゆうや Kinki Kidsの歌でも『愛されるより 愛したい』ってあるじゃないですか。俺、愛されたいんですよ、どっちかっていうと。で、そのためには「魅力」ですよね。魅力があると愛される。その人それぞれに、どこにハマるかって違うと思うんで、僕はいろんな角度の魅力がほしいです!

マオ 同じこと何回言ってんだよ(笑) いろんなことって、多方面でやってるじゃん。

ゆうや いや! 模索中ですよ。そちらに向けて、ちゃんと僕の魅力、届いてますか?っていうのをいろんなところでやってみてるんです。メイクを濃い目にしてみたりとか。このインタビューのメイクも濃いでしょ? いろんな方面でいろんな魅力を!以上です。

今年も4人4様の個性が光る! 2020年、新たな時代へ

――ではここからは、みなさん個々のソロ活動もされているので、それぞれうかがえればと思います。まず、マオさんは個人のライブがありますね。7月から「Acoustic Tour 2020 「箸休めNight」」、それから温泉でのファン旅行も予定されています。最近のソロ活動の感触はいかがですか?

マオ ソロ活動は、始めた当初から、シドっていう大きい船があったとしたら、もっと小回りのきく船で、いろんなやったことのないことを一緒に、探検しに行くような、ワクワクするものでありたい、というところがコンセプトなので、そこばかりを考えてやっています。ファンのみんながワクワクできないとダメだし、逆に俺がマンネリしてきてしまうと、それも伝わると思うし、常にシドの中で輝き続けるための挑戦がソロ、という感じです。

――ファン旅行はすごく細かなところまで気配りされていますよね。前回は旅行のあと、ファンの方が帰宅したら、マオさんからのポストカードが届いていたそうですね。それもマオさんのアイデアなんですか?

マオ 何をしたらみんなに喜んでもらえるのか、会社の女性社員の方とかに、いろいろとリサーチをしていて。男が思いつかないことまで手が届く企画にしたいなって思うから。家に帰った時に何か届いていて、そこで旅行が終わり、っていうのいいなあと思ったんです。ファン旅行は今後もやれる時にやって、続けていきたいですね。

――明希さんもファン旅行をされていましたね。

明希 初めてやってみたんですけど、面白いですね! いろいろ考えて企画して、結構バタバタしましたけど、やってよかったです。深夜までのライブ「ひとりフェス」というのを夜中にやりました。みんな楽しそうにしてくれたから良かった。次にやる時はまた別の企画を考えたいですね。

――あと5月に対バンライブ「AKi LIVE 2020 「Craze Freaks」」がありますね。有村竜太朗さんとベッド・インとの対バンですが・・・。

明希 どっちも気になっていた方たちなので、オファーしてみたらすごく快く引き受けていただけて。ちょっとまだどんな日になるのか想像つかないんですけど。今回は対バンというだけではなくて、自分がホスト、招いている側なので、いつもと違うスイッチな感じはあります。

――マオさんも明希さんもそれぞれ、個性が際立ったソロ活動をされていますが、ゆうやさんとShinjiさんはおふたりのソロ活動に関して、どんな印象をお持ちですか?

ゆうや いや、ふたりとも素晴らしいですね。ソロのライブだとリハとか、僕らは入れないとこだから、中の空気感がどんななのか分からないんですけど、それでもそれぞれが自分の名前でやっているから、バンドメンバーやスタッフを引っ張っていってやっているというのが伝わります。シドでやっている時にもすごく感じるんですよ。ソロは毎回メンバーが違ったりするじゃないですか。そうすると自分がきちんとやりたいことを説明して、伝えないと、みんな動けないわけで。俺らはいつも一緒だから、説明しなくてもわかるところがあるけど。そういう苦労があるんだろうなって。明希も、毎回レコーディングしている人が違うから、説明することを頑張らないと難しいだろうなって思うので、ふたりのことはすごく尊敬していますね。

Shinji 俺もこの間、明希のソロを観に行きましたけど、カッコいいなって思いました。あとマオくんのライブは俺がすごく尊敬しているギターの友森(昭一)さんとやっていて、今もやってる?

マオ うん、たまに。

Shinji 青春時代にビデオでしょっちゅう観てた人なので、すげーと思いながらライブ観てました。

――Shinjiさんの個人活動についてもうかがいたいのですが、ラーメンについては、コンテストの審査員をされたほどですが、最近は?

Shinji 最近はあんまり食べられてないんです。ひたすらに家でこもって曲を作っていることが多くて。朝から晩まで家にこもって曲作りしているので、ラーメン屋にも行かなきゃとは思ってるんですけど。

――あれだけたくさんラーメンを日々召し上がっていて、太らないのがすごいなって思います。

Shinji いやー食べ過ぎるとやっぱり太りますよ、最近は。いつまでも昔のままの体じゃないですしね。でも昔よりもその分、気を付けるようになりました。人前に立つ仕事だから、その辺は頑張ってます。

――ラーメン以外にも今年は何か始められたりは?

Shinji いろいろありますよ、今は言えないんですけど。形にしたいですね。

――楽しみにしています。ゆうやさんは今年、YouTubeを始められましたが、いかがですか?

ゆうや やっぱりね、マルチタレントなんで、魅力が溢れ出てますよね。YouTube以外にもいろいろやってるので、ごちゃごちゃになってきます。

マオ チョコも食ってるしね。

ゆうや それ『ゆチャン』ね。

マオ サンドイッチも食ってる。

ゆうや それも『ゆチャン』。

マオ 占いもしてるしなあ。

ゆうや それも『ゆチャン』だよ!マオくん、すごい観てるんですよ。

――全部チェックされてるんですね(笑)『ゆチャン』はいかがですか?

ゆうや めっちゃ面白いです。動画を撮るのって面白い。ずっとやりたかったんですよ。

――ネタは全部ご自身で考えているんですか?

ゆうや そうです。ほぼほぼ自分で。ネタ会議とかもやってますけどね、週2更新なので、大変ですよ。今、すでに10個くらい撮り溜めがあるんですけど、まだ足りないからめちゃくちゃ撮ってます。

マオ すっげえ。

ゆうや だから、日々あれやってみたいな、って思いついたらLINEでスタッフに送っています。「こんなんどう?」「いや、良くないです」って言われたり。

――良くない、って言われるんですね。

ゆうや 「微妙だと思います」「そうですか」の繰り返しですよ。そのスタッフに俺の魅力が伝わっていないんでしょうね!YouTubeには、ゆうやのカッコいいところ、面白いところ、可愛いところ、いろんな魅力が入っているので、みなさん観てください!

――それから、5月にはゆうやさんも初のファン旅行を予定されていますね。

ゆうや そうなんです。今年は最初に明希が旅行やって、マオくんも予定していて。その企画内容も全部聞いてるので、もちろんそれを上回る企画を用意します。

マオ なんでだよ!(笑)

――バンド内で競争が(笑)

ゆうや 後出しじゃんけんなんで(笑)僕のが一番面白い旅行になると思います。「わー、その手があったのかー」って思わせます!

マオ そんなこと言ってて、家に帰ってきてハガキ届いてたらめっちゃ面白い。

ゆうや やります。嘘嘘。本当はバーベキューをやりたかったんだけど、意外とできる会場がなかったから、真逆の発想で、豪華なほうにしようかなと。今年のテーマは「魅力」なんで、僕に魅力を感じたら、ぜひ来てください。

――ありがとうございます。では最後に『delete』発売ということで、作曲の明希さんから一言お願いします。

明希 今年のシドの第一弾の音源として、すごく勢いのあるカッコいい楽曲になったと思います。『七つの大罪』のファンの人と作品にも寄り添った1曲になるよう、いろいろとアニメサイドの方たちやメンバーと話し合って作り上げた曲なので、ぜひ聴いていただけたらと思います。ジャケットにも気合いを入れて、カッコいい感じに仕上げたので、ぜひ手に取ってください。

――ありがとうございました。

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(撮影/奥田耕平、取材・文/藤坂美樹、ヘアメイク/坂野井英明、スタイリング/奥村渉)

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