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筒井真理子らが文部科学大臣賞を受賞、白石和彌は新人賞に選出

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2020年2月、「影裏」の公開記念舞台挨拶に出席した筒井真理子。

2019年度の第70回芸術選奨映画部門において、「カツベン!」に参加した照明技師・長田達也と「よこがお」に出演した筒井真理子が文部科学大臣賞、「凪待ち」を監督した白石和彌が文部科学大臣新人賞を受賞した。

芸術選奨は、芸術の各分野で優れた業績を挙げた人物や、新たな境地を切り拓いた人物に与えられる賞。演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11部門にて毎年表彰が行われる。

「カツベン!」「空母いぶき」「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」などに携わった長田の受賞理由には「長きにわたって日本映画の照明技師として働きながら、数多くの監督たちの映画に芸術的に貢献してきた」ことが挙げられ、「映画に必須な照明技術への際立った探究心だけでなく、作品世界を昇華させる芸術的な達成は評価に値する」とコメントが贈られた。

「よこがお」「愛がなんだ」「ひとよ」での演技を認められたのは筒井。「近年、様々な映画に出演し、纏綿(てんめん)たる情緒を類いまれな存在感とともに表現してきた筒井真理子氏は、『淵に立つ』の深田晃司監督による新作『よこがお』に主演し、さらに、複雑な女性の心理と内奥の二面性を繊細かつ大胆に演じて、自らの新たな境地を示した。それはまた、映画だけが可能にするかのようなユニークな感興の表出ともなっている」と評された。

「凪待ち」「ひとよ」「麻雀放浪記2020」を監督した白石は「趣の違う3作で新境地を開いた」点が評価され受賞。「人間観察の深さ、社会批判の鋭さ、演出力の確かさは定評があり、更なる飛躍が期待される」との受賞理由が発表されている。なお内野聖陽は舞台「最貧前線」ほかの演技を評価され、演劇部門で文部科学大臣賞に輝いた。