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関ジャニ∞、「All is well」熱唱でファンとの絆を“UPDATE” 楽曲を通じて届けたブレない思い

音楽

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リアルサウンド

 「#春は必ず来る」ーー新型コロナウイルス感染症対策として、政府からの要請を受けイベント開催の見直しが迫られたエンターテインメント関係各社。3月4日には声明文を発表し、活動自粛等について説明した。公演のとりやめ、延期が相次いで報告されるなか、関ジャニ∞も同様、ツアーの一部公演延期という決断を下したグループの一つだ。ツアーの延期発表後、関ジャニ∞のファンに対するある行動が話題を集めた。

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■「All is well」を熱唱
 2019年11月6日の大阪松竹座を皮切りに、全国47都道府県を回るライブツアー『関ジャニ∞47都道府県ツアー UPDATE』の真っ只中だった関ジャニ∞は、島根、鳥取、茨城公演の延期を発表した。ほどなくして、公式ファンクラブサイトの「関ジャニ∞TV」でメンバーが「All is well」を熱唱。ファンに歌声を届けたのだ。

 「All is well」は関ジャニ∞6枚目のアルバム『JUKE BOX』(通常盤)に収録されたもので、メンバー全員で作詞を、作曲は安田章大が手掛けたラブソングだ。歌詞の一節に〈同じ未来を見て、一歩、一歩…繋がって行くんだ、なにがあっても〉とあり、これまで一歩ずつ歩んできた関ジャニ∞とファンとの軌跡とも受け取れる。

 ここで「All is well」を選んで歌ってくれた彼らの想い。言葉にならない想いが込められていたことだろう。今回の一件と重ねて聞くことで、より濃密な作品へと変わった。

 ツアー開催にあたっては、大勢のスタッフと準備を重ねてきたことだろう。グループとしても混乱を来たすであろう時期に、まずはファンに対して歌を通してメッセージを届ける。不測の事態を前にしてもブレないファンへの想いを感じ、改めて彼らが愛おしくなった。

■ファンとの距離を大切にしてきた関ジャニ∞
 ハプニングこそ面白がれ、といわんばかりに、これまでも色んな逆境を乗り越えてきた彼ら。2013年の『KANJANI∞ LIVE TOUR!! 8EST ~みんなの想いはどうなんだい?僕らの想いは無限大!!~』では、地元・大阪での野外コンサートが行われたがあいにくの雨。大倉忠義は「カッパ似合ってるよ」と声をかけ、安田も「これからの人生に残る、めっちゃいい一日にしましょう」と、何気ない一言だが、ファンを前向きな気持ちへと導いてくれたのが印象に残っている。

 前出の「All is well」の一節に〈何気無い毎日がカタチに成っていく〉とあるが、なにごとにも置き換えられる言葉ではないだろうか。日々の積み重ねの大切さ、何があってもユーモアを忘れるな、というのも彼らから教わったことの一つだ。

 さて、これまでもファンとの距離を大切にしてきた関ジャニ∞。活動と共にライブ会場が大きくなっていったが、その都度素直に喜びを言葉にし、ファンと笑いあって関係を築いてきた。松竹座から5大ドームへと舞台が変われども、ファンとの距離感は縮まっていく、それが彼らの魅力の一つと言えるだろう。

 今回もツアーと連動した企画、関ジャニ∞47都道府県ツアーUPDATE 旅行記「47diary」が行なわれている。関ジャニ∞自主レーベル<INFINITY RECORDS>のサイトに特設サイトが設けられ、メンバーたちの化身とも言えるGR8EST BOYたちが大活躍。

 旅先で訪れたスポットやご当地グルメと写真を撮るなど、まるで実在するかのような臨場感たっぷりのGR8EST BOYたち。行けなかった地方公演も、一緒に旅している気分になれる。また、ファンからの投稿も募っており、状況が落ち着いたらGR8EST BOYたちと旅に出たくなる。さりげなく明るい希望を与えてくれているように感じた。

 彼らの温かい行動に対する気持ちを、歌詞の一節から引用するならば、〈ひとつひとつ紡いでいこう 届いてるよ その声、想い、大切にするよ〉だろうか。ツアーのコンセプトのように、また一つ関ジャニ∞とファンとの絆、歴史がUPDATEされた一件と言えそうだ。(柚月裕実)