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「平家女護島」通し上演、俊寛と清盛の2役演じる中村芝翫「“静の悲しさ”を」

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左から片岡孝太郎、中村芝翫。

「平成30年10月歌舞伎公演『通し狂言 平家女護島(へいけにょごのしま)』」の取材会が、昨日8月23日に東京都内にて行われた。

取材会には出演者の中村芝翫と片岡孝太郎が参加。芝翫は「襲名をして、はじめての国立劇場です。私は初舞台が国立劇場でしたので、芝翫を襲名して以来、出演できるのを心から楽しみにしておりました」と挨拶し、俊寛僧都と平相国入道清盛の2役を演じる芝翫は、俊寛役について「どうしても感情をデフォルメしてしまいがちなのですが、今回は“静の悲しさ”というものを出し、俊寛の内面的なものが深くなっていけばと思っています」と目標を掲げた。

俊寛の妻・東屋役を演じる孝太郎は「俊寛の通しというお話しを伺い、てっきり千鳥をやらせていただけると思っていたのですが、今回私は東屋で、千鳥は後輩が勤めるということで……私もそこそこの年齢になり、ちょっと悲しく、またうれしくもありという心境でございます」と会場を和ませ、さらに「私が女方になった一番の発端は、先代の芝翫のおじ様にお稽古をつけていただいていたとき、『君のお家には、特別に女方の形がないだろ。自分で松嶋屋の形を作っていきなさい』というお言葉をいただきまして、それから女方に専念してまいりました。今回芝翫のお兄さんに声をかけていただいて大変うれしく、新しい東屋像を、そして俊寛のお芝居を、芝翫のお兄さんと一緒に作っていけたらと思っております」と意気込みを語った。

「平成30年10月歌舞伎公演『通し狂言 平家女護島(へいけにょごのしま)』」は10月1日から25日まで東京・国立劇場にて。チケットの一般販売は、電話・インターネット予約が9月6日、窓口販売が9月7日に開始される。

「平成30年10月歌舞伎公演『通し狂言 平家女護島(へいけにょごのしま)』」

2018年10月1日(月)~25日(木)
東京都 国立劇場

作:近松門左衛門
出演:中村芝翫、片岡孝太郎、中村亀鶴、中村橋之助、中村福之助、中村梅花、坂東新悟、中村松江、中村東蔵 ほか