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「いつくしみふかき」大山晃一郎のコメント到着「不思議な使命感を感じた」

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大山晃一郎

渡辺いっけいと遠山雄のダブル主演作「いつくしみふかき」で監督を務めた大山晃一郎のコメントが到着した。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019で観客賞にあたるゆうばりファンタランド大賞を受賞した本作は、互いに実の親子だとは知らないまま共同生活を始めた広志と進一の物語。広志を渡辺、進一を遠山が演じ、平栗あつみ、榎本桜、小林英樹、こいけけいこ、のーでぃ、黒田勇樹、三浦浩一、眞島秀和、塚本高史、金田明夫らも出演している。

本作は、遠山の知人とその父親の実話がもとになっている。広志のモデルとなった人物の葬儀に出席した遠山から話を聞いたという大山は「とりあえず町を見てみたいし、自分が監督としてその2人(親子)のことを調べて、どんなところに興味を持つかというのも知りたかったし、1回向き合ってみて、受け止めきれなかったらやめようという気持ちでした」と当時を振り返る。そして「自分自身も父親と幼少期にいろいろあった家庭なので、初めての監督作になるかもしれない映画のテーマが『父と子』だということにすごいプレッシャーと不思議な使命感を感じたのを覚えています」と話した。

また、渡辺への演出について大山は「いっけいさんの本当の深いところまで自分が演出できるかどうかが勝負だと思っていました」と述べ、「多くの方が知っているいっけいさんの顔しか僕も知らなかったので、内側にあるものがどんなものかを自分が出してみたいと思いました」と意図を語る。遠山に対しては「遠山と俺にとっては、人生が懸かっている映画なので、遠山には思いだけは伝えて、演技指導はまったくと言っていいほどしていない」と言い、「『あいつが僕が納得するものを出してこなかったら、あいつの責任だ』『俺は本気でやっているんだから、お前も本気で来いよ』という気持ちでした」と撮影中に抱いていた思いを明かした。

「いつくしみふかき」は4月17日から東京・テアトル新宿でレイトショー公開。全国でも順次上映される。