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Sexy Zone 中島健人とKing & Prince 平野紫耀、規格外コンビによる化学反応 二人の個性と共通点を考察

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 4月スタートの連続ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)でW主演をつとめるSexy Zone・中島健人と、King & Prince・平野紫耀。3月25日の『Premium Music 2020』(日本テレビ系)での司会ぶりも楽しみだ。最近では、雑誌やテレビにそろって登場する機会も増え、それぞれの個性と共通点が見えてきた。中島&平野という規格外のコンビが起こす、奇跡の化学反応とは。

(関連:嵐 松本潤、中島健人や平野紫耀との師弟のような関係性

 シンプルな黒髪でこれほどカッコイイとは一体どういうことだろうかと小一時間頭を抱えるほど、彼らが表紙を飾った『CanCam』のグラビアは殊更に美しかった。誌面越しの視線にも照れてしまい、開くに開けないという問題が発生したほどだ。

 しかし、中島健人と平野紫耀の魅力は、この王子様然としたビジュアルに留まらない。

●中島と平野、バラエティにおける個性
 中島は「ユーモラス」な人だ。知的で、頭の回転が早く、高い対応力を持つ。求められることにはとっさに、そして全力で応える。

 そんなクレバーな中島だが、ときどき、いや高確率で異次元の方向にレーザービームを放つ。平野にも「交換日記」を提案したとのことで、なかなか我々にはない素敵な発想だ。

 彼の不可思議な世界観はときに平野をも凌駕するが、本人はいたって真剣というギャップが面白い。この人は「素」でおもしろく、素でトンチキな人なのだ。

 平野は、一言でも発すればすぐにバレてしまう、いわゆる「天然」。ファンや周囲に愛される所以であり、類まれな個性だ。

 話を振られれば必ずホームランで返すものだから少々誤解されがちなのだが、決して「自分が自分が」というタイプではない。彼自身、気付かぬうちにスポットライトを引き込むのであって、自ら出しゃばろうとする人ではない。

 バラエティ番組では必ずといっていいほど爪跡を残し、一般視聴者層にも知名度の高いふたり。タイプは異なると思っていたが、ドラマ共演をきっかけに彼らがタッグを組んだことで、意外な共通点も見えてきた。

●バラエティ出演で見せた個性の融和
 3月23日に放送された『しゃべくり007』(日本テレビ系)では、『CanCam』でも話題にあがった交換日記の衝撃の内容が明らかになった。真の王子を決める「リアル王子はどっちだ!007」も繰り広げられ、各々の個性を爆発させた。

 中島は、求められる甘いセリフや王子対決ではみごと期待に応えてキメてみせたが、トークでは終始、平野が主となるように立ちまわっていたように思う。番組の流れを、そして平野とのコンビネーションを考えた、中島らしいふるまいだったと感じる。

 中島はもともと、自分に対しても他人に対しても、肯定的でポジティブな人だ。

 同じグループのメンバー同士や、気の知れた同年代の間では、若者っぽい言葉で軽くディスり合うこともある。しかし『CanCam』の対談でもそうだったが、平野の珍コメントにも決して「バカか!」と返してしまうことをしない。中島がそうしてしまえば会話はすぐに終わってしまうし、平野の「おバカ」を超えた魅力が引き出されることも、伝わることもない。

 番組ホストが平野をいじり倒していくなか、中島は平野の理解者側に立った。その「分かろう」とする姿がまた、新たな笑いを生むシーンもあった。彼はやはり、賢い人だ。

 そしてこの日の平野は、百戦錬磨の芸人たちが腹を抱えて笑うほどの威力を持っていた。番組ホストが投げる球が良いというのももちろんある。しかし、良い球を放ってもらえる魅力が、平野にはあるのだと思う。

 平野はたしかに天然かもしれない。けれど不思議なほど、人を不快にさせることを言わない。人のせいにもしない。なんなら番組ホストが心配するほど、身を切って笑いを生む男だ(本人は気付いていなさそうだが……)。誰かを傷つけることなく、ヒヤヒヤさせず、けれどバッターボックスに立たせれば確実にヒットを打つ。これは、誰にでもできることではない。

●真面目でまっすぐだからこそ成り立つ奇跡のコンビ
 中島と平野は、正反対のように見えて、芯の部分が似ている。

 常に自分にできる精一杯をつとめること、そのためには、笑われることや自らが引くことも厭わないこと……そして、誰かを不用意に傷つけないハートフルなところだ。

 そう考えるとこのふたり、実はめちゃくちゃハイレベルなことをやっているんじゃないだろうか。時代のニーズに沿っているといっても、決して過言ではない気がする。凡人では到底思いつかないことを無限に秘めた四次元ポケットのような平野のポテンシャルと、彼を受容・肯定し理解する姿勢を貫く知的で大人な中島。

 ふたりはタッグを組むことで、互いの魅力を引き出し合っている。

 ともに真面目でまっすぐだからこそ成り立つ奇跡のコンビが、この春お茶の間をにぎわすことは間違いない。

 まずは3月25日の『Premium Music 2020』の司会。果たしてどんな化学反応を見せてくれるだろう。願わくばいつか、硬質で美しい中島のハイトーンと、平野のセクシーなハスキーボイスが奏でるコラボレーションも聴いてみたいものだ。(新 亜希子)