ENBUゼミナールシネマプロジェクト第9弾、辻野正樹監督作「河童の女」が7月公開
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「河童の女」キービジュアル
「カメラを止めるな!」で注目を集めたENBUゼミナールシネマプロジェクトの第9弾作品「河童の女」が公開決定。キービジュアルと場面写真が到着した。
本作は舞台「勝手にノスタルジー」の作・演出を担当したことなどで知られる辻野正樹の長編監督デビュー作。川辺にある民宿で生まれそこで働きながら暮らす柴田浩二は、社長である父親が見知らぬ女と出て行ったことをきっかけに、1人で民宿を続けることになる。浩二が途方に暮れていたところ、東京から家出してきた女が現れ、住み込みで働くことに。美穂と名乗るその女に惹かれる浩二は、誰にも話したことのない、少年時代の河童にまつわる出来事を語る。2人で民宿を続けていきたいと願う浩二だったが、美穂にはそれができない理由があった。浩二を青野竜平、美穂と名乗る女を郷田明希が演じ、浩二の父親に近藤芳正が扮した。現在YouTubeでは予告編が公開中だ。
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎は本作について「懐かしい友人と再会して思い出話に花を咲かせるような。そんな時間を感じる映画でした」と感想を述べ、「喜劇 愛妻物語」の足立紳は「色んなものをしょいこんで立ち止まってしまった主人公が51歳の新人監督辻野さんと重なる。きっと辻野さんは人間が大好きなんだと感じるラストシークエンスに笑い泣き! 主人公同様にこれから突っ走るはずだ」とコメントを寄せた。
辻野が脚本も担当した「河童の女」は7月11日より東京・K's cinema、7月18日より東京・池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開。キャストには斎藤陸、瑚海みどり、飛幡つばさ、和田瑠子、中野マサアキ、家田三成、福吉寿雄、山本圭祐、辻千恵、大鳳滉、佐藤貴広、木村龍、三森麻美、火野蜂三、山中雄輔が名を連ねた。
上田慎一郎 コメント
懐かしい友人と再会して思い出話に花を咲かせるような。そんな時間を感じる映画でした。
それぞれがそれぞれの問題を抱えた、癖のある登場人物たち。そんな彼ら彼女らが大集合して大騒ぎするラストシーン。彼らの行動は正しいのか、正しくないのか? そんな事を超えて、なんとも奇妙で清々しい多幸感に襲われました。
足立紳 コメント
色んなものをしょいこんで立ち止まってしまった主人公が51歳の新人監督辻野さんと重なる。きっと辻野さんは人間が大好きなんだと感じるラストシークエンスに笑い泣き! 主人公同様にこれから突っ走るはずだ。
伊藤さとり(映画パーソナリティ)コメント
監督独自の視点による愛溢れる画だった。人の心に寄り添う脚本とワンカットワンカット、ひとりひとりに見せ場を作りながら、映画でしか表現できない“過去から未来へ飛び出す”ダスティン・ホフマンの「卒業」のような瑞々しい2人の姿が、今も目に焼き付いている。
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