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yama「春を告げる」がバイラルチャート急上昇 カバーからオリジナル曲へ、高い注目集めネット発のヒットに

音楽

ニュース

リアルサウンド

参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(5月21日公開:5月14日~5月20日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:瑛人「香水」
2位:yama「春を告げる」
3位:YOASOBI「夜に駆ける」
4位:優里「かくれんぼ」
5位:Meland×Hauken「Chernobyl 2017」
6位:神はサイコロを振らない「夜永唄」
7位:Put a Donk on It「The New Sweet Groove」
8位:Rin音「snow jam」
9位:Shuta Sueyoshi「HACK」
10位:韻マン「Change My Life」

 今回は2位にランクインしたyama「春を告げる」に注目したい。瑛人「香水」やYOASOBI「夜に駆ける」などTikTokをきっかけにバズを起こした曲が上位にある中で、急上昇してランクインした楽曲だ。

(関連:yama、初オリジナル曲がネット発ヒットに

 yamaは2年前からカバー動画を中心に投稿している歌い手である。1年前にボカロPの猫アレルギーが制作した「bin」をカバーし、YouTubeにカバー動画を投稿したことで人気と知名度が急上昇した。この曲のYouTubeの再生数は270万回を超えている。この後に猫アレルギーと人気絵師のWOOMAと共に音楽ユニットBINを結成した。

 BINの楽曲もYouTubeに投稿されておりバズを繰り返している。「チルドレン」は500万回再生を超え「インスタント」と「悪食」は200万回再生を超えている。チャンネル登録者数は14万人を超えており、1年の活動ながら人気音楽ユニットになっている。

 また、2019年11月に発表されたボカロP・くじらの楽曲「ねむるまち feat.yama」でyamaはボーカルを務めるなど、積極的にコラボレーションも行っている。この曲のYouTube再生数は600万回を超えている。海外からのコメントも書き込まれており幅広い層に聴かれているようだ。

 もともとはカバー曲の歌い手だったyamaだが、この1年で様々な経験をしたことでボーカリストとして認められて人気を上昇させている。そして満を持して初のソロオリジナル曲を発表した。それが「春を告げる」である。作詞作曲は「ねむるまち」で共演したくじら。相性もバッチリの組み合わせだ。

 歌から始まる楽曲なのでyamaの個性的な声質と高い歌唱力を一瞬で伝えることができる。トラックはシティポップを感じる編曲とシンセサイザーのリフが印象的だ。

 話題性もありファンにとっても望んでいたオリジナル曲。4月にMV公開と配信リリースがされ、再生数を伸ばしていた。5月26日現在YouTubeでは350万回以上も再生されている。

 またTikTokでも楽曲が多く使用されている。5月26日時点での楽曲使用回数は3万回超えで、TikTokで曲を知った人がSpotifyで聴く流れになっているのかもしれない。これは瑛人やYOASOBIと同じ流れだ。その結果、発表から1カ月後にバイラルチャート2位まで上り詰めたのだ。

 今はテレビドラマや映画、CMなどのタイアップからヒットに繋がるだけではなく、TikTokやYouTubeなどネット媒体をきっかけにヒットに繋がることが多い。ネットではプロもアマチュアもメジャーもインディーズも関係なく、リスナーの心を掴んだ音楽がバズる傾向にある。この傾向は今後より顕著になるだろう。

 yama「春を告げる」はまだまだバズが続きそうだ。今後もネット発の新しい音楽が続々と生まれ、ヒットしていくかと思う。(むらたかもめ)