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「ヨコハマトリエンナーレ2020」7月17日より開催! 参加アーティストや展示の詳細が明らかに

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ヨコハマトリエンナーレ2020 イメージビジュアル

2001年にスタートし、3年に1度開催されている現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ」。今年は7⽉17⽇(⾦)から10⽉11⽇(⽇)まで、「AFTERGLOW-光の破片をつかまえる」をタイトルに、横浜美術館およびプロット48で開催される。6月22日に行われたオンラインでの記者会見では、参加アーティストや展示作品などの詳細が発表された。

オンライン記者会見の様子。左から帆足亜紀(プロジェクト・マネージャー/事務局次長)、逢坂 恵理子(横浜トリエンナーレ組織委員会副委員長)、蔵屋 美香(横浜トリエンナーレ組織委員会副委員長)、松元公良(事務局 開催本部長)

20年目となる今回、初めての海外からのアーティスティック・ディレクターとして、インド出身の「ラクス・メディア・コレクティヴ」を迎えた。彼らは「動き回ることで発想が出てくる」という考え方を基に、5つのキーワード「独学、発光、友情、ケア、毒」を挙げている。「作品を見て、それを分かろうとするのではなく、何かを思い出したり、不思議とか分からないということを感じてほしい」と話す。

ラクス・メディア・コレクティヴ 撮影:加藤甫 写真提供:横浜トリエンナーレ組織委員会

30以上の国や地域から参加するアーティストは、60組を超える。半分以上が1980年代、90年代生まれといった若手であり、日本で初めて展示をするアーティストも30組以上。アメリカ・シカゴを拠点に活動するニック・ケイヴは、アメリカの庭でよく見られるガーデンスピナーと呼ばれるキラキラした装飾品を、横浜美術館のエントランスに展開する。とてもきれいに感じるが、中にはこわいモチーフのものもあり、ただきれいなインスタレーションでは済まされない。

ニック・ケイヴ《回転する森》2016 (c) Nick Cave, Courtesy of the artist and Jack Shainman Gallery Photo by James Prinz

スウェーデンのインゲラ・イルマンは、欧米に生える「ホグウィード」という植物を巨大化した立体作品を展示する。美しい植物でも、実は光が当たると毒を持ち、人が触るとかぶれたり指を切ったりする。しかし時にはその毒を美しく感じたりもする。この大きな作品の周囲を自由に見て回ることで、植物と共生する大切さを思い出すだろう。ただ作品を見るというのではなく、アーティストも観客も考え方を固めないで作品を楽しむというのが、今回のヨコハマトリエンナーレの味わい方かもしれない。

インゲラ・イルマン《ジャイアント・ホグウィード》(部分) 2016/2020 Photo by Sebastian Dahlqvist

コロナ禍での開催にあたり、各自でマスクの着用は必須。それぞれの会場では、1時間あたり140人程度の入場制限が行われる。チケットは日時指定の事前予約制で、毎月1日午前10時に翌月分のチケットが販売される。こうした時期だからこそ、リアルに作品と向き合い、生身の身体でアートを楽しむ喜びを体感してほしい。

【関連リンク】
ヨコハマトリエンナーレ2020

レーヌカ・ラジーヴ《サイボーグは敏感》 2020 (c) Renuka Rajiv
岩井優 (c) Masaru IWAI, Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art
佐藤雅晴《ガイコツ》2018 (c) Estate of Masaharu Sato, Courtesy of KEN NAKAHASHI
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