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ウディ・アレンが新作語る、コロナ禍では「可能な限りこれまで通りの日常を」

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「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」メイキング写真。左からティモシー・シャラメ、ウディ・アレン。

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」の監督を務めたウディ・アレンのインタビューが到着した。

米マンハッタンを舞台にした本作は、運命のいたずらに翻弄される大学生カップルの恋路を描いたロマンティックコメディ。ティモシー・シャラメとエル・ファニングが恋人同士のギャツビーとアシュレーを演じた。

これまでもニューヨークを舞台に映画を撮ってきたアレン。「ニューヨークという街には常にロマンスの可能性があって、雨が降るとより美しくなる。だからいつか、雨の降るロマンティックなニューヨークの映画を撮りたいと思っていた」と明かす。

またギャツビーというキャラクターについては「彼は天性のギャンブラー。ギャンブルはとても誘惑的で依存性の高いものだし、ギャンブルで得た金はどうせすぐになくなる。彼は金に執着していない」と解説。その恋人アシュレーに関しては「平和な町で育ったアシュレーは、乗馬、釣り、ゴルフなどをして育った知的で上品な女性だが、ニューヨークで生きていくのに必要な抜け目なさは特に持ち合わせていない」と言及した。

すでに次回作「Rifkin's Festival(原題)」の撮影も終えているアレン。ほぼ年に1本のペースで新作を作っているその創造力の源について聞かれると「僕はコロナ禍になる前は、定期的にクラリネットを吹き、大好きな野球やバスケットボールを観て、家族や友人との時間も大事にしていた。そういう日常の中からアイデアは浮かんでくるものなんだよ。毎日コンスタントに仕事をし続ける、というのが長く続ける秘訣だと思う」と回答。

新型コロナウイルス感染拡大については「間違いなく悪夢のような状況だと思っている。だけど、可能な限りこれまで通りの日常を生きようとしている。この夏本当はパリで撮影するはずだったんだ。でも、それができないわけだから、仕事面では完全に大きな被害を受けた。どこかの時点でワクチンが見つかって、パンデミックが終焉してくれるんじゃないかと願っている。それが、今年なのか来年になるのかわからないけど、これまでのニューヨークに戻ってくれると思いたいね」と願いを口にした。

最後にアレンは、日本の観客に向けて「今は不安な時期だけど、もし可能なら劇場に足を運んで観てもらいたいと思う。劇場を出たあとに、いい体験だったと思ってもらえたらうれしい」とメッセージを送った。

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」は7月3日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国でロードショー。

Photography by Jessica Miglio (c)2019 Gravier Productions, Inc.