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関ジャニ∞、まさかの大倉忠義不在で迎えた『オールナイトニッポン』 「Re:LIVE」への思いも語られた放送を聞いて

音楽

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リアルサウンド

 『関ジャニ∞のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が、6月30日の深夜にオンエアされた。

(関連:関ジャニ∞ の#SmileUpProject動画はこちら

「『関ジャニ∞のオールナイトニッポン』へ、ようこそ。えー、関ジャニ∞村上信五でございます」
「横山裕です」
「どうも、関ジャニ∞の安田章大です」
「転がされておりますが、丸山隆平です」

 と、始まった生放送。今回は5人揃って初の『オールナイトニッポン』だったはず。大事なあの人の挨拶が聞こえない。そう思っていたところに村上から、こんな発表が。

「お聞きのみなさん、少しびっくりされるかもわかりませんが。えー、今日は関ジャニ∞この4人で……クックックッ」

 そう話しながら、思わず吹き出す村上。他のメンバーもたまらず「アハハハ!」「本当にもう!」「記念すべき日なのに!」と笑ってしまう。

 実は、この日の生放送前に全員で『関ジャニ∞クロニクルF』の番組収録をしていたという一同。そこには、もちろん大倉忠義の姿もあったのだが、平熱より少し高めになってきてしまったため、大事を取ってラジオの生放送はお休みすることになったという。

 もちろん、この時期なので心配ではあるものの、メンバーの声色を聞けば、それが長期的な視点を持ったポジティブな判断だったことが伺える。実際に、2016年に行なわれた5大ドームツアー『関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!』のときにも、大倉が腸閉塞で欠席した思い出が語られた。

 当然、その当時は心配したものの、大倉のその後の活躍ぶりを見れば、やはりそうした思わぬ事態に柔軟に対応する大切さを実感する。むしろ、こうした彼らの臨機応変な姿勢が、体調が悪くても無理をして仕事をするという慣習を変えていくのではないかとさえ、前向きな気持ちにさせてくれた。

 とはいえ、そもそもニッポン放送といえば、大倉がシンガーソングライターの高橋優と共に5年も愛され、たくさんの声に惜しまれながら今年3月に終了した『オールナイトニッポンサタデースぺシャル 大倉くんと高橋くん』の思い出の場所。

 今回の『関ジャニ∞のオールナイトニッポン』も、そんな大倉の“ホーム”だからこそ実現した番組だ。大倉が中心となって打ち合わせをし、スタッフの愛情がそのまま形になったような分厚い台本が出来上がっていたという。

 誰もが残念に思う中、逆境こそ頼もしく感じるのが村上という男だ。この時間帯は本来であれば星野源がパーソナリティを務めるレギュラー枠ということを踏まえて「レギュラーいけますよ! 今日の出来によっちゃわかりませんよね。ひょっとしたらですよ、1回『星野源と村上信五のオールナイトニッポン』ってなってから、『村上信五の……』になるかもしれん。ええねん、もう俺なんて好感度なんかクソ食らえやから、そんなもん!」と“舌”好調で喋りまくる。

 その後も、“回しの大倉”不在なため、自由気ままに振る舞う4人。安田は桂小枝師匠の「なんですのん」のモノマネを連発。そのノリが深夜ラジオリスナーのツボにハマり、メールで様々なシチュエーション設定での「なんですのん」を振られ、ノリノリで応えていく。しかし、これだけネタにしておいしくいただいたにも関わらず、小枝師匠にはまだ許可をもらっていないということも判明。

 また、横山と丸山はオープニングから絡みまくり。以前、『大倉くんと高橋くん』にゲスト出演した丸山が「僕と(高橋)優くんの共通点を(大倉が)取り持ってくれたりして……」と振り返ると、横山が「(優くんじゃなくて)横山裕くん?」と茶々を入れ、丸山が「ああん?」と反射的にリアクションを取ってしまう。

 さらに「アカンわ。人に対して“ああん?“とかアカンわ」と反省したのもつかの間、さらに横山が「怒りますし?」とネタを振り、2人で「やりますし、おすし!」と、YouTubeの#SmileUpProject動画でも盛り上がった丸山「おすしギャグ」で大喜び。深夜に男友達の家で遊んでる感覚そのままなやり取りが繰り広げられた。

 「このくだりを『オールナイトニッポン』でやってたときの大倉の反応を聞きたかったな。いつもやったら笑ってくれる。楽屋やったら喜んでくれる。でもこの場では“丸ちゃん!“ってなってたかもしれへんな」という村上の言葉は、全リスナー共通だったはずだ。これはもう、必ずやリベンジ生放送を実現してもらわないと、リスナーはもちろん、大倉だって黙っていないだろう。

 加えて、この日は新曲「Re:LIVE」の初フルコーラスオンエアというスペシャルイベントも控えていた。この「Re:LIVE」は、1番を関ジャニ∞メンバーが、そして2番をEighter(ファン)が作り上げた特別な曲だ。2004年のデビュー以来、まさに山あり谷ありだった関ジャニ∞だが、その苦難の数だけ、ファンとの絆が強まっていった。そんな思いを一つの歌にしていこうと、「Re:LIVE」プロジェクトがスタートしたのだ。

 4月下旬の決起集会から始まり、メンバーも「相当もんだもんな!」「かなり時間を費やした」という熱の入りよう。メンバー全員そろってプリプロレックと呼ばれるリハーサル収録をしたのも、デビューして以来初めてのことだったという。

 「自分たちで歌を浸透させたりとか、練習したり、歌詞を考え直したり。メンバーが5人いるからこそ、“この人がこう歌ったら次こう歌ったらいいよね“って、共有したかった」と安田がその思いを言葉にして届けてくれた。

 横山は、そんなイレギュラーな体験を経て、改めて村上の声量の大きさ、喉の強さに驚いたという。以前も「勝手に仕上がれ」を作ったOKAMOTO’Sも、ドームで歌う村上の声を聞いて「村上さん半端ないですね。アレ生(声)ですか?」と話していたほどだから、相当だ。

 さらに今回、村上はハモリを担当しており、横山だったらファルセットにならざるを得ない高さを地でいく強い歌声に「見てたらゴジラが火を吹くみたいな」とも。そんな口から火が出そうな歌声を、1日も早くライブで見届けたいという気持ちになった。

 「今までって、2人で歌ったり、ユニゾンで歌ったりってことが多かったと思うんですけど、それをあえて1人ひとりの声を立たせながら歌いたいねって話をしたんですよね。歌詞にも出てくるように、覚悟がなければ立ち向かえない時代ですからね」と続ける安田。

 いつだって関ジャニ∞は、歌詞を背負って、自分たちの魂を奮わせながら歌ってきた。グループも、そして社会全体も、この世界は何一つ同じ形でとどまっていることなどない。すべてが変わり続ける中で、変わらずに持っていたいものがある。それが〈守るための強さ〉であり、〈受け容れるやさしさ〉だ。同じ想いを、同じ言葉を、同じメロディを胸に、これからも共にLIVEしていこうではないか。新しい時代を勇気づける歌がシングル化される日が、そして大倉の元気な声を聞く日が来るのを待ち望んでいる。(佐藤結衣)