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Mrs. GREEN APPLE、TWICE……グローバルポップの潮流と独自のテイスト 新譜からピックアップ

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リアルサウンド

 5周年のタイミングでリリースされるMrs. GREEN APPLEの初ベストアルバム『5』、“世界を明るくつなげる!”をテーマにしたTWICEの日本6thシングル『Fanfare』。グローバルポップの潮流を取り入れ、独自のテイストを描き出す新作をピックアップします!

(関連:Mrs. GREEN APPLE「WanteD! WanteD!」 (Side Story ver.)はこちら

●Mrs. GREEN APPLE『5』
 10年代半ばのバンドシーンに登場したMrs. GREEN APPLEは、海外のダンスミュージック、邦楽ロック的なスタイル、J-POPシーンにもリーチできる大衆性をバランスよく共存させながら、作品を重ねるごとに支持を拡大。デビュー5周年を迎えた現在、ジャンルを超えた存在感を獲得するに至った。“フェーズ1の完結”のタイミングでリリースされた初のベストアルバム『5』には、メジャーデビューミニアルバム『Variety』のリード曲「StaRt」、ブレイクのきっかけとなったサマーチューン「サママ・フェスティバル!」、EDMを取り入れたダンストラック「WanteD! WanteD!」などこれまでのキャリアを総括して収録。これまでの活動の軌跡と音楽的な進化のプロセスを体感できる作品となっている。さらに3月末にバンド名を伏せて発表した楽曲の日本語バージョン「PRESENT(Japanese ver.)」なども収録。5人の新たなビジョンにも大いに期待したい。

●TWICE『Fanfare』
 ステイホーム期間、過去のライブ映像やメンバーのトークなどによるコンテンツ『with TWICE』を発信し、ファンを楽しませてきたTWICE。日本6thシングル『Fanfare』の表題曲も、“オーディエンスを元気づけ、一緒に楽しみたい”という思いが詰まった楽曲となった。壮大なスケールのEDMトラックからシャッフル系のリズムに移行するサウンド、切なさと憂いを感じさせるAメロからサビに入った瞬間にすべてが解放されるメロディラインは、聴く者の感情をしっかりアゲてくれるはず。〈やり直せばいい 何回だって〉というポジティブな歌詞、メンバー全員のチアフルな感情がつまったボーカル、夢・希望・愛するものを色にたとえたアートワークも“世界を明るくつなげる!”というコンセプトにぴったりだ。さらに韓国でリリースされた9thミニアルバム『MORE & MORE』 のリード曲「MORE & MORE」の日本語バージョンも収録。

●Mom『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』
 海外のヒップホップ、インディーポップと同期しながら、独創的なエディット感覚を加えたトラックメイク。エキゾチックな雰囲気と日本的フォークっぽさが合わさったフロウ、そして、時代背景、社会の状況をトレースしながら、“ここからどう生きるべきか?”をナチュラルに提示した歌詞。ニューアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』でMomは、まるでドキュメンタリーのような生々しい歌と最先端のポップネスをたたえたプロダクションを見事に両立させてみせた。物事から目を逸らさず、ポップスとしての気持ち良さも手放さない本作は、たとえばThe 1975やThe Weekendの新作と並び、2020年をビビッドに映し出すエポックメイキングなアルバム。カニエ・ウェストやジェイペグマフィアなどにインスパイアされたというリッチなサウンドメイク、表情豊かなボーカル/ラップもきわめて刺激的で、今年を象徴する作品であることは間違いない。

●=LOVE『CAMEO』
 前作『ズルいよ ズルいね』(2019年10月)で初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得し、デビューから3年でようやく本格的ブレイクのきっかけを掴んだ=LOVE。通算7作目のシングル『CAMEO』の表題曲は、ハウスミュージック系のDJ/V6、ケツメイシなどへの楽曲提供で知られる田尻知之(note native)、劇伴、CMなど幅広く活躍している本澤尚之が作曲とアレンジを担当。異国感が漂うメロディ、EDMやレゲエなどを織り交ぜたトラックなど、海外のシーンともリンクしたダンスチューンに仕上がっている。プロデューサーの指原莉乃による、強気な女の子の恋愛を描いた歌詞を含め、=LOVE史上もっとも攻めた楽曲と言えるだろう。カップリングには爽やかなバンドサウンドと抜けのいいメロが響くアッパーチューン「君と私の歌」、諸橋沙夏の初のソロ曲「My Voice Is For You」を収録。(森朋之)