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町田啓太が大事にする“愛情表現” 新川優愛と作る『ギルティ』“胸キュン”シーンを語る

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リアルサウンド

 2020年4月期の新ドラマとして最も早いスタートを切っていた『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(読売テレビ・日本テレビ系、以下『ギルティ』)。主人公の爽(新川優愛)が、夫の一真(小池徹平)とバーでの飲み友達だった瑠衣(中村ゆりか)の不倫現場を目撃し、幸せな夫婦生活が崩壊。終いには瑠衣から「あの人(一真)、子供がいますよ」と衝撃の事実が伝えられるーー。

【写真】高校生役で演じた町田啓太と新川優愛のキスシーン

 しかし、第4話以降は新型コロナウイルス感染拡大防止のため一旦放送がストップに。「一真に隠し子……!?」と続きがとても気になる展開から、その行方に焦らされていた視聴者も多かったことだろう。6月25日から放送が再開されると、次々と登場人物たちの真実が暴かれ、SNSでは放送休止以前より盛り上がりを見せている。

 そんな窮地に立たされる爽を支えるのが、元彼の秋山(町田啓太)だ。2人は仕事がきっかけで再会し、秋山は傷付いた爽に寄り添う。しかし、秋山は既婚者。秋山は涙を流す爽を腕の中に受け入れるが、爽は秋山に抱きつけないまま彼の腕の中で泣きじゃくるという、なんとももどかしい名シーンも描かれた。

 今回、リアルサウンド映画部では、秋山役の町田啓太にインタビュー。ドロドロ劇が描かれる本作の実際の現場の様子や、本人も「思わず声が漏れてしまった」という今後の展開について明かした。

■町田啓太が担う、『ギルティ』の“キュン”の要素

ーー今のところは唯一の視聴者の拠り所となっているのが秋山だと思います。演じていて秋山をどんなキャラクターだと捉えてますか?

町田啓太(以下、町田):ありがとうございます。本当に愛情表現が下手な青年で、名前ぐらい呼べよって思います(笑)。僕自身、名前を呼べずにずっと「お前」と呼んだこともないし、こんなにも「好きだ」と口にしないのも、なかなかないなと。でも考えてみたら、高校生とか若い頃に、気持ちを素直に伝えて、相手から違う反応が返ってきたらどうしようって怖く感じたこともあったかもなと。大人になると、そんなこと言ってる場合じゃない、別にいいじゃないかと思いますけどね。

ーー町田さん自身は、愛情表現は大事にされている?

町田:変な隠し事をしないとか、物事をちゃんと相手に伝えることに繋がると思うんですが、愛情表現は大事にしています。恥じらい文化というか、これをやったら人から何か言われないかなとか、ビビってしまうこともあると思うんです。でも、人から見られてどうかというよりは、自分が恥ずかしくないかどうかで判断して言葉を発したり、行動していかないと、結局自分が苦しい思いをしたり、後悔にもつながってしまう。秋山を通じて改めて思いました。

ーー本作が「ドロキュン」という言葉で盛り上がっていますが、主人公にとって“ドロドロ”が一真だとしたら、“キュンキュン”の部分は秋山が担っている気がしました。

町田:監督と話をしながら秋山と爽のシーンは作っています。手の置き方、添え方のひとつをとってもアドバイスとともに演出してくださるので、そこでおそらく“キュン”の要素はすごく助けていただいるのかなと。

ーー毎回、爽を演じる新川さんがすごく苦しんでいるシーンがあって、秋山とのシーンで唯一癒されてるように感じます。ふたりのシーンの撮影はどんな雰囲気で行われていますか?

町田:僕たちのシーンは毎回わりと朗らかですね。過去の回想となる高校生の頃の学校のシーンでは、爽と秋山が仲良く付き合っていて、良い雰囲気が流れている場面が多いので、撮影していても楽しいです。新川さんはこのドラマでどれだけ涙を流すんだっていうくらい、心が疲弊するようなこともあると思うので、二人のシーンでは新川さんにとっても息抜きになっていればいいなと思います。後半になってくるとどうなるか分からないですけど……今のところは朗らかに(笑)。

ーー主演の新川さんは現場ではどんな方なんでしょう?

町田:飾らずに自然体で現場にいてくださる方で、スタッフの皆さんもすごく楽しそうに見えるのは、新川さんがそういう空気を作っているからなんじゃないかなと思います。僕が見ていないところでも、細かい気配りなどをされていると思いますし、現場のあたたかい空気をつくってくださるので、僕自身もすごく居やすくしてもらってます。

■自粛期間に考えた、俳優のこと

ーー新型コロナウイルス感染拡大防止のために、撮影が一旦ストップしてから再開されたときはどんな気持ちでしたか?

町田:2カ月ほど現場から離れていたので、久しぶりな感覚がありました。もしかしたら、ドラマが最後までできないかもと言う不安もありました。けれど、撮影が始まったら、スタッフさんたちと細部まで注意しながら、またここから最後までやっていこうと話して、一生懸命頑張ろうと思いました。

ーー普段通りの仕事ができなかった自粛期間中を経て、ドラマやエンタメなどを作る側として何か考えたことはありますか?

町田:撮影が3分の1ぐらい進んでいて、普段であれば一気に最後まで撮影をするんですが、そこから一回止まって、その時点でもう一度、役や台本について考える余地ができたと思えば、やれることはあるなと思って過ごしていました。台本をしっかり見返したり、違うところからのアプローチを考えたりすることは大事だと思いましたし、いろんな作品を観て、インプットの時間にも使ったり。それをまた、この『ギルティ』もそうですし、アウトプットできるようにしておかないといけない。アイデアが膨らまずに悩むこともあるので、時間に追われていても、そういう時間を作ったりするのは、これからも絶対に大事にしていこうと思っています。

■秋山は永遠に“ホワイト”?

ーー今後の見どころを教えてもらいたいのですが、「思わず声が漏れてしまうぐらい衝撃的な展開があった」とコメントされていましたね。どこなんでしょう?

町田:それ、これからなんですよね。第6話にありますね。まあ、第7話もあります。全部あるんですけど(笑)、最初はカズ(一真)の不倫から始まり、どんどん「この人も……?」「こことここが……!?」と、ドラマの中で登場人物たちの本当の人物像が見え始めてきてると思います。秋山も一つ隠していたことが明らかになっていくと思いますよ。観ている方たちは何が本当で何が嘘なのか、たぶんどんどんわからなくなってくると思うんですよね。

ーーSNSではもう、誰が黒幕なのかという推測も広がっていますが、唯一秋山だけ、まだ黒い部分が全くないというか。

町田:そうですね、まだね(笑)。ホワイトなのか、ブラックなのか、グレーなのか、ちょっとわからないんですけど、ここから秋山も隠してることが見え隠れしたりする回にどんどん入っていくので、頭の片隅に入れながら観ていただけたらなと思います。

(取材・文=大和田茉椰)