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E-girls「So many stars」、小竹正人による歌詞から伝わるメッセージ ファンへの感謝と自らの決意表明を示した楽曲に

音楽

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リアルサウンド

 E-girlsの新曲「So many stars」が、7月5日より配信スタートした。2020年いっぱいで解散を発表したE-girls。この楽曲はメンバー11人が、これまで共に歩んできた軌跡と、ファンへの感謝、旅立ちと未来への希望や夢を描いたミディアムバラードだという。

(関連:E-girls、『LIVE×ONLINE』で見せた9年間の活動の軌跡と待ちわびたファンへの熱い想い

 満点の星空にひときわ輝く11個の星があしらわれたジャケットデザインは、そのまま彼女たち11人とファンの笑顔にリンクする。これまでE-girlsという星座を形作っていた11個の星たちは、それぞれが1つの星として、または新たなつながりを結んで新たな星座となって、さらなる輝きを見せてくれるのだろう。

 みずみずしくビブラートが響く鷲尾玲奈の歌声、大人の女性らしさをまとった艷のあるボイスの藤井夏恋、強い意志を感じさせるキレのある声色の武部柚那。このテイストの異なる3ボーカルこそが、個性豊かなメンバーが集まったE-girlsを象徴していた。異なるからこそ、思わぬ角度から光が当たり、お互いを輝かせた。1人では磨かれなかったところにも気づけた。E-girlsで過ごした月日は、きっと彼女たちにとって実りが多かったに違いない。「So many stars」を舞台袖で聞くリーダーの佐藤晴美は、「9年間活動してきた気持ちがこみ上げる」と公式Twitterの動画で話していた。

 歌詞を手がけたのは、これまでE-girlsメンバーを長らく見つめてきた小竹正人だ。歌い、踊ることが大好きな女の子たちが、ステージに立つ喜びを全身で表現していた9年前から、自分自身の人生を見つめる大人の女性としての新たな一歩を踏み出す今まで。E-girlsの楽曲は、まるでそのグループ人格の成長記録にも見えてくる。

 注目したいのは、Bメロの〈誰よりも 大切な あなたに私 間違えていないよと 言ってほしい〉の歌詞だ。長らく応援してくれたファンにこそ、新たなチャレンジを応援してほしい。この寂しくも大きな決断を「間違えていない」と背中を押してほしい。誰もが、次なる一歩を踏み出すときは不安でいっぱいだ。それでも歩み進められるのは、それを信じて見守ってくれる人の存在がパワーになるからだ。

 そして、続く〈大人になったよね 出会った日 私たち本当に 子供だったね〉という歌詞は、メンバー同士が勇気づけている歌詞のように見える。「本音をぶつけ合えた」(山口乃々華)、「自分が本当に思い描いている夢に近づける道に行こうって」(武部柚那)とは、『タグロー by よしログ』(GYAO!!)で披露された、解散までの秘話を語った時の様子だ。

 さらに、武部は「みんなで話してるのは、大人になっても絶対ご飯行ったりしようねとか」と続けていた。がむしゃらに歌い踊っていた子供だったあの頃よりも、自分で道を選べるくらい大人になった。でも、もっと理想の大人になるために……。彼女たちの表情は「解散」という言葉が持つイメージとは裏腹に、驚くほど前向きで明るい。

〈So many stars 夢という名の風船を Step by step どんどん膨らませたけれど ここらへんで飛ばしてみよう 深呼吸してみよう〉

 そう、E-girlsの「解散」は、どこまでも新しい「スタート」なのだ。夢が叶えば、現実になる。人生とは夢を描き直して続いていくものなのかもしれない。深呼吸して、また次の夢を探しにいこう。そうやって私たちは、大きくなっていくのだ。〈さよならだけは言わない〉で締めくくられるこの楽曲は、ファンへのラブレターであり、メンバー自身が自分たちに向けた「もっと幸せになる」という決意表明なのだろう。(佐藤結衣)