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「男はつらいよ」50周年プロジェクト始動、4K修復やコラボカフェなど続々発表

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「男はつらいよ」50周年プロジェクト発表会にて、左から深澤宏、倍賞千恵子、山田洋次、大角正。

「男はつらいよ」50周年プロジェクト発表会が、本日9月6日に東京都内で行われ、山田洋次、倍賞千恵子らが出席した。

「男はつらいよ」シリーズの映画第1作が1969年に公開されてから半世紀が経つ2019年に向けて、「人生の“道しるべ”」をテーマに発足された同プロジェクト。シリーズ50作目にあたる「男はつらいよ」新作映画の製作をはじめ、松竹によるさまざまな企画が発表された。

その1つとして、シリーズ全49作の4Kデジタル修復が行われる。オリジナルネガの経年劣化による退色の補正など、2年間にわたって取り組まれており、2019年には修復素材を使用したBlu-rayが発売決定。全国の劇場で特集上映も実施予定だ。

2018年10月6日からはBSテレ東にて、シリーズ全49作を放送。また2019年8月から「『男はつらいよ』50周年記念展」が全国を巡回するほか、寅さんサミット、「寅さん×落語×トーク」スペシャルイベントといったイベント情報も。東京・葛飾にある寅さん記念館のリニューアル、日本郵便による年賀状やタニタによるコラボカフェなどのタイアップ、森本千絵が主宰するデザイン集団・goen°による新キャラクターデザインなども続々と紹介された。山田による寅次郎の少年時代を描いた小説「悪童(ワルガキ) 小説 寅次郎の告白」も販売されている。

「男はつらいよ」の原作者であり、一部を除いてシリーズのメガホンを取ってきた山田は「1960年代後半から1970年代前半にかけて、日本人が一番元気で幸せだった時代に生まれたのが寅さんだったと思う」と述懐。シリーズで主人公・車寅次郎の妹さくらを演じてきた倍賞は新作映画の構想を聞いた際に「どうしてお兄ちゃん(渥美清)がいないのに映画ができるのかしら」と思ったと明かし、「長い間、寅さんが皆さんの心にずっと生きていた。その心が山田さんを動かして、こういう形でまた映画を作れるようになったんだと思います。もしお兄ちゃんがどこかで見ていたら『おい、さくら。まだ山田さんと映画作らないと駄目だよ」って言ってる気がします」としみじみ語った。