20世紀を代表するフィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトの回顧展、神奈川県立近代美術館 葉山にて開幕
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アルヴァ・アアルト《ルイ・カレ邸》リビング・ルーム 1956-1959年 バゾシュ=シュル=ギヨンヌ(フランス) Living Room, Maison Louis Carré, Bazoches-sur-Guyonne, France, Alvar Aalto, 1956-1959 ©Alvar Aalto Museum photo: Heikki Havas
モダニズム建築の巨匠、アルヴァ・アアルトの世界を紹介する国際巡回展が、神奈川県立近代美術館 葉山にて、9月15日(土)から11月25日(日)まで開催される。
今年で生誕120年となるアルヴァ・アアルト。1898年にフィンランドで生まれ、モダニズムに自然の要素を取り入れた建築や家具、日用品などを幅広く手がけた世界的な建築家だ。
国際的な注目を集めるきっかけとなった療養施設「パイミオのサナトリウム」(1933)をはじめ、モダニズム住宅の傑作のひとつと言われる「マイレア邸」(1939)、なめらかな曲線を持つ《アームチェア41パイミオ》(1932)、今なお世界中で愛され続けている名品《スツール60》(1933)など、数多くの名作・名品を残してきた。MOMAのパーマネントコレクションにもなっているガラスの花瓶《サヴォイ・ベース》(1936)は、フィンランド・デザインのシンボルにもなっている。
同展は、日本では約20年ぶりとなる本格的なアアルトの回顧展。オリジナルの図面や家具、照明器具、ガラス器、建築模型など約300点の展示から、アアルトの生涯と作品を辿っていく。
アアルトの作り出した有機的な形態は、フィンランドの自然や風景から生まれたという見方がある。そんな従来の見方に加えて、同時代の芸術家たちとの対話も重要であったという新しい視点を提示。さらに、代表作のひとつ「パイミオのサナトリウム」の一室を当時の家具などで再現したコーナーや、アアルトデザインの代表的な家具を体感できる「アアルト ルーム」も出現する。
環境と建築と人との調和を追求したアアルトのデザインを体感してほしい。
【開催情報】
『アルヴァ・アアルト—もうひとつの自然』
9月15日(土)〜11月25日(日)神奈川県立近代美術館 葉山にて開催
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