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シアターコクーン初のライブ配信、森山未來×黒木華「プレイタイム」まもなく開幕

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シアターコクーン ライブ配信「プレイタイム」舞台稽古より。(撮影:大久保惠造)

シアターコクーン ライブ配信「プレイタイム」の舞台稽古の様子を捉えた写真と、出演者である森山未來、黒木華のコメントが到着した。

「プレイタイム」は、新型コロナウイルスの影響により約4カ月休館していた東京・Bunkamura シアターコクーンが取り組む、初のライブ配信企画。同劇場とNTT東日本がタッグを組み、映像とライブパフォーマンスを織り交ぜた、“ライブ配信のための演劇”を立ち上げる。

構成・演出を梅田哲也、演出・美術を杉原邦生が手がける本作では、岸田國士の「恋愛恐怖病」を軸に、とある男女が他愛ない会話を重ねながらスリリングに関係を変えていく様が描かれる。上演に際して、森山は「この作品は、配信と謳っていますが、当日は観客もいて僕としては不思議な感覚になると思います。いわゆる演劇を映像用に収録する作品ではないので、映像として楽しめる作品になっていると思います」と感触を語り、黒木は「劇場に来たくても来られない方たち、舞台が好きな方たちにはもちろんそうですが、お芝居を観たことのない方が映像で観て、生でいつか観てみたいなとも思ってもらいたいです」と思いを述べた。

ライブ配信は、7月12日19:30からイープラスの配信サービス・Streaming+で行われる。アーカイブの視聴は19日23:59まで可能。

森山未來コメント

普段シアターコクーンさんと仕事をさせていただく時は、脚本があっていろいろ決まっていることの中に入っていくのが基本。でも今回は、立ち上げから関わらせていただいて、何を作るかみんなで話し合うというところから作ってきました。フレミングがはっきりして作るものは硬質なイメージだけど、今回は生まれたての何かしらの柔らかさがあるような、そういったものを扱っている感触があります。
この作品は、配信と謳っていますが、当日は観客もいて僕としては不思議な感覚になると思います。いわゆる演劇を映像用に収録する作品ではないので、映像として楽しめる作品になっていると思います。その中で、華ちゃんと作り上げている言葉の世界、演劇の世界をどう体感してもらえることになるのか。まだ作り途中ですが(!)、生で見る、体感することが演劇体験なのならば、それって何だろうと一緒に考える時間になって欲しいなと。
観劇に食指が動かない人や、演劇というものに抵抗がある人、いろんな角度の人からこの作品を見てもらってどう感じるのかを僕は知りたいです。

黒木華コメント

本番への手ごたえはまだわからないのですが、初めてご一緒する梅田さん、杉原さんと、これまで立たせてもらっていたシアターコクーンで、劇場のあらゆるものを使って一つの新しいかたちの作品が出来上がっていく、動き出していくのを体感できることがすごく楽しく、自分の中になかった新しい発見もあることがとても面白いです。
未來さんとの共演は、未來さんにどういう風に見られているのかちょっと怖いです(笑)。
未來さんが面白がってくれることをやりたいけど、自分も楽しんでいなければいけないし、観ている方をハっとさせたいし、そういう方が面白いと思うんです。
劇場に来たくても来られない方たち、舞台が好きな方たちにはもちろんそうですが、お芝居を観たことのない方が映像で観て、生でいつか観てみたいなとも思ってもらいたいです。
パソコンや携帯、テレビなどの平面の中でもそこに座っているかのように劇場の空間を感じてもらえるように、頑張りたいです。

シアターコクーン ライブ配信「プレイタイム」

2020年7月12日(日)19:30~

原作:岸田國士「恋愛恐怖病」ほか
構成・演出:梅田哲也
演出・美術:杉原邦生
出演:森山未來、黒木華、北尾亘
演奏:角銅真実、秋生智之、ハラナツコ、竹内理恵、巌裕美子、千葉広樹、古川麦