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ヒース・レジャーのジョーカーをもう一度! 『ダークナイト』の真髄はIMAXで初めて分かる

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リアルサウンド

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、球場でプロ野球を観戦できる日々を心待ちにしているパットン石井が、IMAX上映中の『ダークナイト』をプッシュします。

 ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』が、早くもNetflixでの配信開始されています。第92回アカデミー賞主演男優賞を受賞したことが象徴的ですが、多くの人がホアキン・フェニックスの演技を称賛し、作品も大ヒットを記録しました。ホアキン・フェニックス以外は演じることができない、まさに何かが取り憑かれた演技を披露してくれましたが、『ジョーカー』が公開されるまでは、多くの人にとって、ジョーカー=ヒース・レジャーのイメージだったのではないでしょうか。

 「いやいや、ジョーカーといえばジャック・ニコルソン」という方もいるかと思いますが、2008年の『ダークナイト』公開時、ヒース・レジャー/ジョーカーのインパクトはすさまじいものがありました(ジョーカーというキャラクター、その歩みは「時代によって変化してきたジョーカー像 「バットマン」映画からの変遷を辿る」に詳しく書かれているので、こちらもオススメです!)。

 『ダークナイト』および、ヒース・レジャーの魅力自体はこれまで各所で語り継がれているので、今回はIMAX上映で観る喜びについて綴りたいと思います。

 『TENET テネット』の公開も待ち遠しい、現在もっとも新作が注目される監督と言ってもいい、クリストファー・ノーラン。近作の『ダンケルク』『インターステラー』もこれ以上ないほどIMAXカメラによる大画面を活かした作品になっていましたが、ノーラン×IMAXの相性の良さを見せつけた作品は『ダークナイト』と言っていいでしょう。

 しかも、今回のIMAX版上映では、IMAXレーザー/GTテクノロジー対応劇場ではIMAXカメラ撮影パートが、公開時に実現できなかった最大1.43:1の画角にまで拡張されています(横に加えて上下にも映像がびっしりで作品の中に溶け込むような感覚です)。ジョーカーがゴッサムシティを背景に立つ姿も、バットマンがバットポッドで疾走する姿も、同じ映画とは思えないほどに、迫力が段違い。バッドポッドの極厚タイヤの存在感、とんでもないです。

 『ダークナイト』が公開されたのが12年も前と思うと月日の早さに驚きますが、この12年の間に日本でも大スクリーン、最高音響の設備を備えたさまざまな劇場が誕生しました。技術によって、かつての作品が製作者の意図した通りによみがえる、新たな魅力を再発見できる、映画ファンにとってこれほど嬉しいことはありません。

 現在、新型コロナウイルス感染者が再び増大しており、まだまだかつての日常に戻ることは難しい状況が続いています。でも、度々当サイトでも紹介していますが、映画館は十分な対策をすれば、感染リスクは限りなく低い空間です。『ダークナイト』は配信でもパッケージでも観ることができますが、クリストファー・ノーランの意図をすべて汲むことができるのは映画館のみです。『TENET テネット』約6分間のプロローグも観ることができるという、二重にお得ないま、IMAX『ダークナイト』を映画館で観てほしいです。(リアルサウンド編集部)