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マイケル・ムーアがドナルド・トランプに切り込む 『華氏119』11月2日緊急公開決定

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リアルサウンド

 マイケル・ムーア監督最新作『Fahrenheit 11/9(原題)』が、『華氏119』の邦題で11月2日より全国緊急公開されることが決まった。

参考:トランプ大統領選勝利に米エンタメ界はどう反応? 現地在住ライターがレポート

 本作は、ブッシュ政権を猛烈に批判し、全世界2億ドル、日本でも興行収入17億円を記録した問題作にしてヒット作『華氏911』をはじめ、米国の銃社会に風穴を開けた『ボウリング・フォー・コロンバイン』、医療問題に鋭いメスを入れた『シッコ』と、これまでも巨大な権力に対抗し、アポなし突撃取材を敢行し病んだアメリカ社会に一石を投じ、議論と波紋を呼び続けてきたドキュメンタリー作家、マイケル・ムーアの最新作。本作は、第43回トロント国際映画祭ドキュメンタリー部門オープニング作品として現地時間9月6日夜に、全世界に先駆けて上映されるほか、10月25日から11月3日にかけて開催される第31回東京国際映画祭への出品も決定している。

 ムーア監督が挑む今度の相手は、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプ。タイトルの “119“とは、トランプの大統領当選が確定し勝利宣言をした2016年11月9日を意味し、過去作『華氏911』に呼応したタイトルになっている。

 2016年7月、大統領選のさなか「大統領選でトランプが勝利する5つの理由」というエッセイを書き、変人扱いを受けながらもその予測を見事に的中させたムーア。彼がトランプ大統領を突撃し、粛々と取材するうちに分かってきたのは、「トランプは“悪の天才”。感心するほどの狡猾さでトランプを笑っている私たちでさえ彼の術中にはめられている」という事実。アメリカ国民はもちろん、ジャーナリストやメディア、憲法や司法システム、さらには他国の政治や国民すら利用し、どんなにスキャンダルが起こっても大統領の座からおりなくてもすむように仕組んでいるという。(リアルサウンド編集部)